親知らずは全ての方に生えるわけではありません。生涯一本も生えない方、早い時期に4本とも生えてきた方、レントゲンで見ると歯ぐきの中で静かに横たわっている方など、親知らずに関しては、千差万別です。しかし親知らずはトラブルを起こしやすい歯でもあり、矯正治療を考えている方にとっては影響が出てしまうこともあります。親知らずは、痛くなくても抜いたほうがよいのでしょうか。

親知らずに起きやすいトラブルとは?

親知らずは必ずしも真っすぐキレイに生えてくるわけではありません。むしろ、4本とも真っすぐ生えてくるほうが稀で、多くの方は問題を起こしやすい生え方をしています。

・半分だけ生えている・・・親知らずの生え方で最も多いと思われるのが、この半分だけかを出している「半埋伏」です。半分以上生えているものや、親知らずの先端が少し見えており、9割くらいは歯ぐきに埋まっているものなどがあります。親知らずそのものがいちばん奥で歯磨きが非常にし辛い位置に生えているうえ、この半埋伏は歯ブラシがなかなか届きません。そのため歯と歯ぐきの境目に汚れが残りやすく、親知らず周囲の歯ぐきの腫れを引き起こしやすくなります。この状態を「智歯周囲炎」と言い、親知らずの中でもよく見られる代表的なトラブルのひとつです。また疲れたときや抵抗力が落ちているときなども智歯周囲炎が起きやすくなります。あ、

抗生物質の服用や親知らず周囲の洗浄、消毒を行うことで症状はおちつきますが、基本的に対処療法となるためまた同じ症状が出てしまいます。

・虫歯・・・親知らずは歯磨きし辛いことから、虫歯リスクも高くなります。神経までむし歯が進行している場合、他の歯と同じように根の治療をして被せ物を被せる治療も行うことがありますが、置いていても悪影響があると判断された場合、虫歯治療をせずに抜歯することもあります。

また親知らずだけでなく、隣の第二大臼歯が虫歯になってしまうことがあります。これは親知らずが虫歯になるよりも良くないことです。

・歯並びへの影響・・・お親知らずがは生えていることで、或いは横たわっていることで歯並びに影響が出てしまうことがあります。歯並びや噛み合わせの悪さの原因が親知らずだったということも決して少なくはありません。

また水平埋伏という親知らずが歯ぐきの中で水平に横たわっているため、隣の歯の根のが押されて歯並びが傾斜してしまうことがあります。このように、親知らずは歯並びや噛み合わせに影響を与えてしまうことがあります。

親知らずは抜歯すべき?

親知らずが生えていても、必ずしも抜歯とは限りません。きちんと噛み合っており、虫歯リスクが少なく生活に差しさわりがなければ、敢えて抜歯する必要はないかもしれません。

しかし智歯周囲炎を繰り返す、虫歯になってしまった、親知らずがあることで歯並びに影響があるなどと指摘された場合、思い切って抜歯したほうが良いこともあります。

親知らずをどうすべきかは、かかりつけの医院に相談してみましょう。また矯正治療をお考えの方で親知らずが生えている場合、抜歯の有無も確認してみましょう。

 

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