「インビザライン治療の成功率」について気になっていませんか?

インビザラインは、透明で薄く、目立ちにくいマウスピース型の矯正装置なため、人目を気にせずきれいな歯並びを手に入れられます。

一方「インビザライン治療の成功確率はどのくらい?」

「インビザラインで失敗したらどうしよう…」と疑問や不安に思う方も多いでしょう。

インビザラインの治療成功率は、約50%と言われていますが、治療に適した症例と、失敗しないためのコツを理解していれば改善できます。

そこで今回は、以下の内容について解説します。

  • インビザライン治療の成功率について
  • インビザライン治療が不向きな症例
  • インビザライン治療を失敗しないためのコツ

この記事を読むことで、インビザライン治療の成功率を理解し、失敗しないための行動ができるでしょう。

「インビザライン治療で成功率を知りたい方」や「インビザライン治療に失敗したくない方」は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン治療の成功率について

インビザライン治療の成功率は約50%です。

アメリカの矯正歯科医協会が発行する学術雑誌「AJO-DO」によると、インビザライン治療で計画通りに歯が移動した確率は50%。

そのうち、残りの50%は計画通りに移動しませんでした。

特に、頬側や舌側に傾いている歯の移動は最も精密に行われましたが、回転している歯の移動の精度は低く、改善が難しいことがわかりました。

この結果から、インビザラインでの矯正治療は可能ですが、技術が進歩しているにもかかわらず、一部の症例では歯の移動が困難な場合があります。

今後のインビザライン治療では、難しいケースにも柔軟に対応する必要があります。

インビザライン治療が不向きな症例

インビザライン治療には、不向きな症例が以下の5つあります。

  • 重度の叢生
  • 交叉咬合(クロスバイト)※
  • 前歯の中心のズレ
  • 上顎前突
  • 下顎前突

しかし、インビザラインのみで治療できない症例も固定式矯正装置を使用すれば、改善できる可能性はあります。

そこで、固定式矯正装置との併用について解説していきます。

※交叉咬合とは、歯並びの途中で上の歯と下の歯が交叉している状態の咬合をいいます。

固定式矯正装置との併用で成功率は上がる

インビザライン治療が不向きな症例でも、固定式矯正装置と同時に使用すると矯正成功率は上がります。

併用する固定式矯正装置には、マルチブラケット装置などがあります。

併用治療をすることで、歯の動きをコントロールでき、矯正力を最大限に発揮できるでしょう。

インビザライン治療を失敗しないためのコツ

インビザライン治療を失敗しないためのコツは5つです。

  • 慎重に歯科医院を選ぶ
  • 指導された内容通りに装置を装着する
  • セルフケアを怠らない
  • 不明点は歯科医師に相談する
  • 保定装置の装着を厳守する

慎重に歯科医院を選ぶ

失敗しない歯科医院を選ぶポイントは、次のとおりです。

  • インビザラインが適応な症例なのかを判断する
  • 計画的な治療を立てられる
  • 最終目標の歯並びが明確である
  • 矯正治療費が予算内である
  • 歯科矯正の知識・技術・経験がある

歯科医院を選ぶ際は、いきなり1つに絞り込まないようにしましょう。

複数ある医院の中から、公式ホームページで情報を収集したり、無料カウンセリングを利用したりして話を聞いてみてください。

そして、自分が納得した歯科医院を慎重に選びましょう。

指導された内容通りに装置を装着する

指導された通りにインビザラインを装着しないと、現状より歯並びが悪化する恐れがあります。

そのため、1日に装着する時間や装置の洗浄方法、取り付け方などしっかりと説明を聞き、自己管理が大切です。

指導された内容通りにインビザラインを装着して、治療の失敗を防ぎましょう。

セルフケアを怠らない

セルフケアを怠ってしまうと、虫歯や歯周病、口臭の発生率を高めてしまいます。

そのため、毎日の歯磨きに加えて、フロスや歯間ブラシの併用が大切です。

毎日のセルフケアで口腔内を清潔に保ちましょう。

不明点は歯科医師に相談する

わからない点は歯科医師にすぐ相談しましょう。

まずは、歯科医師と最終目標を決めて、理想の歯並びを共有する必要があります。

治療内容がわからないまま進めてしまうと、何か問題が起きた場合に気付くのが遅れてしまい、治療期間が長引く恐れがあります。

また、どんなに知識や技術、経験のある医師でもコミュニケーションが足りていないと満足した治療が受けられません。

そのため、矯正治療を失敗しないためには、信頼できる歯科医院を見つけ、医師に相談しましょう。

保定装置の装着を厳守する

矯正治療後にそのまま放置しておくと、歯並びが元に戻る可能性が高いです。

保定装置は、後戻りを防ぐために必要な装置であるため、インビザライン治療だけでなく、ほかの矯正治療後もおこなわれます。

そのため、きれいな歯並びを維持するために、治療終了後は保定装置もしっかり装着しましょう。

まとめ

今回は、インビザラインの治療成功率と、治療に失敗しないコツについて解説してきました。

アメリカの矯正歯科医協会が発行する「AJO-DO」によると、インビザライン治療で歯が移動した成功確率は50%でした。

この結果から歯科医師たちは、歯の移動が困難な症例の場合も、柔軟に対応していく必要があります。

そして私たちは、インビザライン治療で失敗しないためのコツを理解しなければいけません。

インビザライン治療で失敗しないための知識を把握し、行動することで改善率が上がるでしょう。

はぴねす歯科院長 小西知恵
コラム監修者

はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニック 院長 小西知恵

日本歯科大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学の摂食機能保存学を専攻。その後、東京都・埼玉県・大阪府の歯科医院に12年勤務し、2015年にはぴねす歯科石橋駅前クリニックに勤務。2020年7月、はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニックの院長に就任。

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