インビザラインは何歳から何歳までできる？対象年齢を解説

インビザラインとは、マウスピースを使用した歯列矯正方法の一種です。

歯並びや噛み合わせでお悩みの方のなかには、

「できるだけ若いうちにきれいな歯並びを手に入れたい」

「子育てが終わって、お金にも時間にも余裕ができたので歯並びを整えたい」

とお考えの方も多いでしょう。

そこで、今回は以下の内容について解説します。

• インビザライン矯正は何歳から何歳までできる？
• インビザライン矯正の種類と適応年齢
• インビザライン矯正がおすすめな人
• インビザライン矯正の適応年齢に関するよくある質問

この記事を読むことで、ご自身の年齢に適した矯正方法で歯並びを整えることができるようになります。

インビザライン矯正をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン矯正は何歳から何歳までできる？

基本的に歯列矯正治療には、年齢制限はありません。

ただし、インビザライン矯正は永久歯がすべて生え揃っており、あごの成長が終わった方を対象とする矯正治療です。

そのため、対象年齢の上限はありませんが、下限は13歳ごろといえるでしょう。

なお、乳歯と永久歯が混合している6～12歳ごろのお子さまに向けて、「インビザライン・ファースト」という矯正治療もあります。

次の項でそれぞれの矯正治療について詳しく解説します。

インビザライン矯正の種類と適応年齢

インビザライン矯正には次の2種類があり、それぞれ適応年齢が異なります。

• インビザライン・ファースト（子ども向け）
• インビザライン（成人向け）

ここからは、それぞれの特徴について詳しく解説します。

インビザライン・ファースト（子ども向け）

インビザライン・ファーストは、6～12歳ごろのお子さまを対象にしたマウスピース矯正治療です。

成人向けのインビザラインは、永久歯が生え揃い、あごの成長が終わった方が対象となりますが、インビザライン・ファーストでは乳歯と永久歯が混合している状態で治療を開始します。

インビザライン・ファーストのメリットは、永久歯を抜かずに矯正できる可能性を高められることです。

ただし、歯並びの状態によっては、ワイヤー矯正などを併用する場合もあります。

インビザライン（成人向け）

インビザラインは、あごの発育が終わり、永久歯が生え揃った13歳ごろから適応となるマウスピース矯正です。

対象年齢の上限はありません。

ただし、年齢が高くなればなるほど、治療期間は長くなる傾向にあります。

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インビザライン矯正がおすすめな人

ワイヤー矯正よりもインビザライン矯正が適している人の特徴は、次のとおりです。

• 目立たない矯正器具を使用したい人
• 痛みの少ない矯正をしたい人
• いつも通りの日常生活を送りたい人
• 金属アレルギーの人
• 通院回数を減らしたい人
• 軽度な不正咬合の人

それぞれの特徴について、ワイヤー矯正と比較しながら解説します。

目立たない矯正器具を使用したい人

ワイヤー矯正は、歯の表側または裏側にブラケットという装置を取り付け、そこに金属のワイヤーを通す矯正方法です。

歯の表側に矯正装置を取り付けた場合は当然目立ってしまいますし、裏側に取り付ける場合は歯科医師に高度な技術が求められます。

インビザラインは、薄く透明なマウスピース（アライナー）を装着して歯を移動させる矯正方法です。

そのため、周りに気づかれずに矯正治療を進めることができるのです。

痛みの少ない矯正をしたい人

インビザライン矯正は、ワイヤー矯正よりも歯にかける力が弱い点が特徴です。

歯にかける力が弱い分、歯の移動にかかる時間は長くなりますが、痛みや違和感を感じづらいというメリットがあります。

いつも通りの日常生活を送りたい人

ワイヤー矯正の矯正装置は患者さまご自身では取り外せません。

矯正装置に食べ物が挟まったり、歯磨きなどの口腔ケアが不十分になってしまったりすることもあります。

しかし、インビザライン矯正のマウスピースはいつでもご自身で着脱可能です。

食事や歯磨きの際には取り外せるため、食べる楽しみやセルフでのオーラルケアに影響を与えません。

金属アレルギーの人

ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤー部分の素材に金属が使われていることがほとんどです。

しかし、インビザラインのマウスピースはポリウレタン樹脂でできています。

そのため、金属アレルギーの方や、金属アレルギーが不安な方でも安心して使えます。

通院回数を減らしたい人

ワイヤー矯正では、患者さまご自身で矯正装置の調整をすることができないため、1ヶ月に1～2回の通院が必要です。

インビザライン矯正でも、治療開始後すぐは1ヶ月に1回程度の通院が必要になります。

しかし、問題なく治療を進めていけると判断された場合は、2～3ヶ月に1回と通院頻度を減らすことができるのです。

ただし、マウスピースが合わなかったり、痛みや違和感を感じたりした場合は、すぐに歯科医師に相談しましょう。

軽度な不正咬合の人

一般的に、インビザラインは軽度な不正咬合に適しているといわれています。

重度の不正咬合や三次元的な歯の移動が必要な場合、骨格の状況によっては、インビザラインでの治療ができないケースがあることを覚えておきましょう。

大きく歯を動かしたり、歯が捻じれて生えていたりする場合も、インビザライン矯正よりワイヤー矯正のほうが適しています。

また、矯正途中で歯が抜けてしまう恐れがあるため、重度の歯周病などお口のトラブルがある場合も、インビザライン以外の矯正治療を検討したほうがよいでしょう。

インビザライン矯正の適応年齢に関するよくある質問

インビザライン矯正の適応年齢に関して、よくある次の質問について回答します。

• 高齢者でも使えますか？
• 大人になるほど矯正期間は長くなりますか？

インビザライン矯正をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

高齢者でも使えますか？

はい、高齢者でもインビザラインによる歯列矯正は可能です。

ただし、歯並びや骨格の状態、口腔内の状況によっては、インビザライン以外の歯列矯正のほうが適していると判断されるケースもあります。

まずは信頼できる歯科医師にご相談ください。

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大人になるほど矯正期間は長くなりますか？

はい、大人になるほど矯正期間は長くなる傾向にあります。

ただし、矯正治療期間は歯並びや噛み合わせの状態によって大きく左右されるため、まずは歯科医師にご相談ください。

できるだけ早く矯正を終えたい場合は、歯科医師の指示にしたがって、1日20時間以上マウスピースを装着しましょう。

関連記事：インビザライン矯正の期間は平均どのくらい？短縮する方法は？

まとめ

インビザラインは、13歳ごろから受けられる矯正治療方法です。

上限はありません。

ただし、口腔内や骨格の状況によっては、インビザライン矯正が適していないケースもあります。

本記事でインビザライン矯正が適している人の特徴を把握し、ご自身に適した矯正方法を見つけて美しい口元を目指しましょう。