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目立たず矯正治療ができるマウスピース矯正のなかでも、インビザラインは人気がある治療法です。
しかし、矯正治療は決して安くありません。
せっかく高い費用と長い年月をかけて歯並びを整えるため、失敗はしたくないですよね。
ここでは、インビザライン治療の失敗例や対策を紹介しつつ、失敗しないための対処方法をお伝えします。
インビザラインの失敗例
インビザラインの失敗例は、以下の10つです。
- 理想の歯並びにならなかった
- 噛み合わせのバランスが悪くなってしまった
- 顎関節症になってしまった
- 歯茎が下がってしまった
- ブラックトライアングルができた
- 歯の正中線がずれていた
- 虫歯や歯周病になった
- 後戻りした
- 想定より治療期間が長引いた
- 想定よりも歯が削られてしまった
1つずつご紹介します。
理想の歯並びにならなかった
「理想の歯並びにならなかった」とは、治療完了後の歯並びが、事前の3Dシミュレーションやご自身の期待と異なっていた失敗例です。
たとえば、「前歯の傾きは治ったけれど、よく見るとまだ少し斜めなのが気になる」「シミュレーションでは完璧なアーチだったのに、実際は左右非対称に見える」といったケースが挙げられます。
マウスピースの装着時間不足といった自己管理の問題や、無理のある治療計画が原因の場合があります。
期待通りの歯並びにならなかったのは、治療後の満足度につながるインビザラインの失敗例です。
関連記事:インビザラインで出っ歯になった?原因と対策を歯科医が解説
噛み合わせのバランスが悪くなってしまった
綺麗に並んでいる歯のみを求めてしまうと、噛み合わせが崩れてしまう場合があります。「奥歯は噛めるのに前歯で麺類が噛み切れない」「食事をすると特定の歯だけが先に強く当たるようになった」といった症状が出るのが特徴です。
マウスピースの装着により、マウスピースの厚み分だけ奥歯が先に当たるのが、噛み合わせが崩れる理由です。
インビザラインでは、マウスピースを1日20時間以上装着するため、常に奥歯に圧力が加わる結果、奥歯が沈み込んでしまい、噛み合わせのバランスが悪くなる場合があります。
顎関節症になってしまった
顎の痛みや口の開けにくさといった顎関節症を発症するのも、インビザラインの失敗例です。インビザラインが原因の顎関節症は、見た目だけを重視した不適切な治療計画で噛み合わせが悪化し、顎の関節に過度な負担がかかり続けると発症します。
インビザラインによる顎関節症の発症は、頭痛や肩こりなど全身の不調につながる失敗です。
歯茎が下がってしまった
矯正治療によって歯を引っ張ると、歯茎が動きます。そのため、歯茎が下がって、歯が長くなったように見える場合があります。
過度な力を加えすぎたり、マウスピースを適切に使わなかったりすると歯茎が下がりすぎてしまうため、治療計画に沿って適切に矯正を進めるのが大事です。
ブラックトライアングルができた
ブラックトライアングルとは、歯と歯の間の歯茎にできる黒い三角形の隙間のことで、インビザラインにおける審美的な失敗例の1つです。具体的には、「歯と歯茎の間に黒い影が見えて食べ物が挟まっているように見える」「光が当たると隙間が目立って老けた印象になる」といった悩みにつながります。
もともと歯が重なっていた部分を整列させると、圧縮されていた歯茎がスペースを完全に埋めきれないのがブラックトライアングルの原因といえます。
とくに大人の矯正ではブラックトライアングルが起こりやすいため、事前に歯科医師から説明を受けておくのが大切です。
歯の正中線がずれていた
上下の前歯の中心が顔の中心からズレてしまい、見た目のバランスが崩れるのもインビザラインで起き得る失敗例です。マウスピースの装着時間が足りず、歯が計画通りに動かなかったのが原因と考えられます。
歯並びがきれいでも、中心がズレていると顔全体の印象に違和感を与えてしまうのが、インビザラインにおける失敗例の1つです。
虫歯や歯周病になった
インビザラインで治療中に、新たな虫歯や歯周病が発生してしまうのも、自己管理に関わるインビザラインの失敗例です。マウスピース装着前の歯磨きが不十分で、汚れを歯に密着させたまま長時間過ごし、細菌の温床になるのが原因です。
虫歯や歯周病の症状が悪化すると、インビザラインの中断を余儀なくされる場合も。
後戻りした
後戻りとは、矯正できれいになった歯並びが、治療後に再びもとのガタガタな状態に戻ってしまう現象です。治療後の保定装置(リテーナー)の装着を怠ったのが、後戻りを引き起こす原因といえます。
歯を動かす期間だけでなく、歯並びを定着させる保定期間までが矯正治療です。保定期間中に油断すると、費用と時間をかけたインビザラインが無駄になるため、リテーナーの装着を徹底しましょう。
想定より治療期間が長引いた
事前に提示された目安の期間を超えても治療が終わらないのも、インビザラインの失敗談の1つです。マウスピースの装着時間不足や、ご自身での交換時期の間違いなど、自己管理の問題が原因です。
また、歯が計画通りに動かないといった予期せぬ反応で、追加の治療が必要な場合も治療が長引く場合があります。
関連記事:インビザライン矯正の期間は平均どのくらい?短縮する方法は?
想定よりも歯が削られてしまった
歯を並べるスペースを作るIPRで、想定以上に歯を削られたと感じてしまうのも、インビザラインの失敗例です。治療前に歯科医師の説明が不足していたり、コミュニケーションがうまく取れていなかったりする場合に起きます。
IPRの処置内容について、事前に歯科医師から十分な説明を受けましょう。
インビザラインで失敗しないための対策
インビザラインで失敗しないための対策は、以下の8つです。
- 信頼できる歯科医師を選ぶ
- マウスピースの装着時間を守る
- マウスピースを清潔に保つ
- チューイをしっかりと噛む
- 口腔ケアを徹底する
- 定期的に通院する
- 保定装置(リテーナー)を必ず使用する
- 違和感がる場合はすぐに歯科医師に相談する
それぞれ見ていきましょう。
信頼できる歯科医師を選ぶ
インビザラインの成否は、歯科医師の技術と経験に左右されるため、歯科医院選びが重要です。インビザラインはあくまでツールであり、治療計画の立案や微調整はすべて歯科医師がおこないます。インビザラインで失敗しないためにも、信頼できる歯科医師を見つけましょう。
信頼できる歯科医師を選ぶポイントは、以下の6つです。
- インビザラインの症例実績が豊富な歯科医師か
- 精密な検査・診断をおこなう設備があるか
- メリットだけでなくリスクやデメリットも丁寧に説明してくれるか
- 料金体系が明確で治療費の総額を提示してくれるか
- 疑問や不安に寄り添うカウンセリングをおこなってくれるか
- トラブル時の対応や保証制度が整っているか
1つずつご紹介します。
インビザラインの症例実績が豊富な歯科医師か
歯科医師の実績として、インビザライン社が認定するプロバイダーランクを確認するのが、信頼できる歯科医師を選ぶ際のポイントです。とくに年間症例数の多いダイヤモンドやプラチナランクの歯科医師は、経験豊富である指標になります。
また、クリニックのWebサイトでご自身の歯並びに近い症例写真が多数掲載されているかも、重要な判断材料です。
精密な検査・診断をおこなう設備があるか
インビザラインで失敗しないためには、精密な検査と診断をおこなうための設備が整っているかも重要です。従来の歯型取りより高精度な3Dスキャナーや、顎の骨格を分析できるセファロレントゲンといった設備があるかを確認しましょう。
設備に投資している歯科医院は、より質の高い矯正治療を提供できる可能性があります。
メリットだけでなくリスクやデメリットも丁寧に説明してくれるか
信頼できる歯科医師かどうかを見極めるには、治療のメリットだけでなく、考えられるリスクやデメリットも正直に説明してくれるかがポイントです。
患者さんの症例でインビザラインでは困難な面や、ブラックトライアングルができるリスクなどを隠さずに話してくれるのは、信頼できる医師を見極める指標です。
インビザラインの不安な点や疑問な点を相談し、歯科医師の対応を見極めましょう。
料金体系が明確で治療費の総額を提示してくれるか
費用に関する失敗を避けるため、料金体系が明確で、治療完了までにかかる費用の総額を提示してくれるか確認するのも大切です。毎月の調整料や保定装置(リテーナー)の費用もすべて含んだトータルフィー制度(総額制)を採用しているクリニックが安心です。
予想よりも費用がかかってしまったという失敗をしないために、歯科医師に追加費用が発生しないか、事前に質問しておきましょう。
疑問や不安に寄り添うカウンセリングをおこなってくれるか
矯正治療は年単位の長い付き合いになるため、カウンセリングで疑問や不安に親身に寄り添ってくれる歯科医師かどうかも重要です。患者さんの悩みや希望を丁寧に聞き、専門用語を使わず分かりやすく説明してくれる歯科医師だと安心です。
質問しやすい雰囲気を作り、患者さんが納得できるまで対話してくれる歯科医師かを見極めましょう。
トラブル時の対応や保証制度が整っているか
マウスピースの紛失といったトラブル時の対応や、治療のやり直しに関する保証制度が整っているかも確認するのも重要です。たとえば、「治療のやり直しは料金内で何回まで可能か」といった内容を契約前に質問しておきましょう。
万が一の保証制度は、安心して治療を進めるための大切なポイントです。
マウスピースの装着時間を守る
マウスピースの装着時間は、1日20時間以上が推奨されています。1日20時間以上アライナーを装着することで、常に歯に力が加え続けられるため、歯が順調に動いていきます。
逆に、マウスピースの装着時間が短い場合、それだけ歯の動きは遅くなります。
1日の装着時間を守るのは、インビザラインで失敗しないための重要なポイントです。
関連記事:インビザラインを1日つけ忘れたときの影響
マウスピースを清潔に保つ
マウスピースを不衛生なまま使用すると、細菌が繁殖し、虫歯や口臭のリスクを高めるため、毎日のお手入れが欠かせません。汚れた装置は細菌の温床となり、長時間歯に密着させると口内トラブルの原因になります。
矯正中の虫歯や口臭を予防し、治療の成功確率をあげるためにも、指や柔らかい歯ブラシで優しくマウスピースを洗浄し、常に装置と口腔内の両方を清潔に保つのが大切です。
関連記事:インビザラインの洗浄方法|正しい洗い方や頻度を解説
チューイをしっかりと噛む
マウスピースをより歯にフィットさせるのが、チューイです。チューイを10分以上しっかりと噛と血流が良くなり、マウスピースのフィット感が良くなります。
インビザラインは優れた矯正治療法ですが、より効果を高め、治療結果をしっかりと出すためにも装着時間はきちんと守り、チューイをしっかりと噛むように心がけましょう。
関連記事:インビザラインのチューイーとは?|使い方や目安時間について
口腔ケアを徹底する
矯正中の虫歯や歯周病は治療の遅延につながるため、マウスピースを装着する前の丁寧な口腔ケアを徹底するのが重要です。食事のあとは、食べかすや汚れが残っていない状態にする必要があるため、食後の歯磨きを徹底しましょう。
歯間ブラシやフロスも活用し、普段以上に丁寧なケアをおこなうのが、治療を成功させるためのポイントです。
定期的に通院する
歯が計画通りに動いているか専門家に確認してもらうため、1〜3カ月に1回程度の定期的な通院を心がけましょう。通院は治療の進行度を確認し、IPRや歯のクリーニングなど、必要な処置を受けるための大切な機会です。
自己判断で通院を怠ると、トラブルの発見が遅れ、治療計画がズレる原因になります。
保定装置(リテーナー)を必ず使用する
インビザラインの失敗例である、治療後に歯並びがもとに戻る後戻りを防ぐため、保定装置(リテーナー)を指示通りに装着するのが重要です。装置を外した直後の歯は、まだ周りの骨が固まっておらず不安定な状態です。
ここで油断してリテーナーの使用を怠ると、長い時間と費用をかけた努力が無駄になるリスクがあります。
違和感がる場合はすぐに歯科医師に相談する
「強い痛みが続く」「マウスピースが浮く」など通常と異なる違和感は、トラブルのサインであるため、すぐに歯科医師へ相談しましょう。治療計画とのズレが起きているおそれがあり、早期に対処しないと計画の修正が大規模になる場合があります。
強い痛みが1週間以上続く、マウスピースが浮いている気がするなどの違和感を覚えた際は、自己判断で放置せず歯科医師に相談するのが、インビザラインの失敗を避けるうえで大切です。
関連記事:インビザライン矯正中にアライナーが浮く4つの原因と5つの対処方法
インビザラインで失敗してしまった場合の対処法
インビザラインで失敗してしまった場合の対処法は、以下の5つです。
- まずは担当の歯科医師に現状と不満を伝える
- 契約内容や治療費の保証範囲を確認する
- セカンドオピニオンでほかの専門家の意見を聞く
- ワイヤー矯正への切り替えや追加アライナーによる再治療を検討する
- セラミック治療で審美的な修正をおこなう
それぞれ解説します。
まずは担当の歯科医師に現状と不満を伝える
治療が計画通りに進んでいないと感じた場合、まずは担当の歯科医師に相談するのが大切です。「シミュレーションと違う」「噛み合わせがおかしい」など、具体的な不満点を冷静に伝えましょう。
担当の歯科医師に違和感や不安・不満を伝えるのは、それが治療過程の一時的な現象なのか、計画の修正が必要なのかを判断してもらう重要な対話です。
契約内容や治療費の保証範囲を確認する
歯科医師への相談と並行し、治療開始時の契約内容を再確認すると、今後の費用交渉をスムーズに進められます。とくに、治療のやり直しが料金に何回まで含まれているか、どのようなケースが保証の対象となるかを把握しておくのがポイントです。
追加費用を知るうえで、契約内容や治療費の保証範囲を確認するのは大切です。
セカンドオピニオンでほかの専門家の意見を聞く
担当医の説明に納得できない場合や、信頼関係が揺らいだ際は、セカンドオピニオンを求めるのが有効な手段です。現在の状況を第三者の専門家がどう判断するのか、どのようなリカバリー方法が考えられるのか、客観的な意見を聞くのが重要です。
セカンドオピニオンの際、これまでの資料を持参すると、より的確な診断につながります。
ワイヤー矯正への切り替えや追加アライナーによる再治療を検討する
リカバリー方法には、追加のアライナーで計画を修正するリファインメントや、より強力なワイヤー矯正」への切り替えがあります。リファインメントは、治療計画とのわずかなズレを修正する場合におこなわれる方法です。
ワイヤー矯正への切り替えは、インビザラインでは困難な動きをリカバリーし、根本的な解決を目指すための選択肢です。
セラミック治療で審美的な修正をおこなう
噛み合わせに問題はないものの、歯の形や隙間など見た目の不満が残った場合、セラミック治療で審美的な修正をおこなう場合もあります。セラミック治療は歯を動かすのではなく、歯の表面にセラミックを貼り付けて見た目を改善する方法で、短期間で完了できるのがメリットです。
ただし、セラミック治療では、歯を削る必要がある点を理解しておきましょう。
関連記事:インビザライン治療の成功率はどのくらい?失敗しないためのコツ
インビザラインの失敗をリカバリーする際の追加費用(目安)
インビザラインの失敗をリカバリーする際の追加費用は、契約内容や再治療の方法によって異なります。リファインメントが保証範囲内なら無料の場合もありますが、範囲外だと10〜30万円程度かかります。
他院での再治療は全額自己負担となるため、最初の歯科医院選びが重要です。
まとめ
インビザラインの失敗は、不適切な治療計画やマウスピースの装着時間不足が原因で起こる場合があります。インビザラインで失敗しないためには、信頼できる歯科医師選びと自己管理を徹底するのが大切です。
万が一、インビザラインで失敗した際には、担当医に相談し必要に応じてセカンドオピニオンやリカバリーなどを選択しましょう。
当院は、インビザラインの症例数が年間150症例を超えると認定されるダイヤモンドプロバイダーに認定されています。ワイヤー矯正でのリカバリーやコンビネーションにも対応しているため、「インビザラインで失敗したくない」「インビザラインで失敗して悩んでいる」などでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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医療法人はぴねす 理事長 野澤修一
福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」、2022年11月に「尼崎駅前クリニック(兵庫県尼崎市)」を開院。現在は医療法人はぴねすの理事長として4医院を運営。
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