目立たず歯並びを治すことができることで人気を集めているインビザライン。
審美性と日常生活の過ごしやすさに優れていることから、インビザライン治療を希望する方も増えてきました。
しかし、インビザラインで歯列矯正を始めたら、マウスピース装着による違和感に悩まされることもあります。
今回は、インビザラインを装着したときの違和感について紹介します。
インビザラインの違和感はいつまで?
個人差はありますが、最初の3日間は違和感があります。
マウスピースの装着経験がない人は、ほぼ1日中装着し続けることが苦痛に感じることもあるでしょう。
しかし、3日目以降は少しずつ違和感が消え、1週間経過すれば口に馴染んできます。
また、最初はマウスピースが口の中にあることで、日常会話に苦戦する人もいます。
違和感なく話せるようになるまでは、1週間から2週間ほどかかります。
インビザラインの違和感を和らげる方法
治療初期はインビザラインの装着時間を短くして、毎日少しずつ装着時間を増やすことで、初期の違和感を和らげることができます。
ただし、インビザラインは1日20時間程度の装着が推奨されています。
つまり、食事と歯磨き以外の時間は、ずっと付けたままです。
付けている時間が20時間より少ないと、歯が動きにくくなり、治療期間が延びる可能性があります。
インビザラインは自分で取り外すことができる治療法なので、違和感に耐えられない場合は外すことができます。
しかし、最初の治療計画で決めた期間内に矯正を終えるためにも、多少の違和感であれば我慢することも大事です。
インビザラインの違和感に痛みは伴う?
インビザラインによる痛みはほとんどありません。
ワイヤー矯正の場合、締め上げた後は、歯が動くことによって痛みを伴います。
痛みは矯正装置を装着後から数時間続き、数日後に痛みのピークがきて、1週間後には収まります。
しかし、インビザラインはワイヤー矯正のように締め上げたりせず、歯にかかる負担も少ないです。
そのため、痛みも出にくいと言われています。
ただし、痛みが全くないわけではありません。
インビザライン治療を始めたタイミングやマウスピースを新しく交換したとき、アタッチメントを装着したときなどに痛みがでることがあります。
痛みが長期間続くことはなく、数日経てば治ることが多いです。
インビザライン治療は自己管理が大事
マウスピースの装着時間を短くすることで違和感を和らげることができますが、治療期間が長くなる可能性があります。
違和感に耐えられない場合は担当の歯科医に相談のうえ、治療を進めてください。
はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニック 院長 小西知恵
日本歯科大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学の摂食機能保存学を専攻。その後、東京都・埼玉県・大阪府の歯科医院に12年勤務し、2015年にはぴねす歯科石橋駅前クリニックに勤務。2020年7月、はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニックの院長に就任。