3カ月のインビザラインでどこまで改善できる？治療期間を短くする方法

「結婚式や前撮りに向けて、少しでも早く歯並びをきれいにしたい」と思っていませんか？一般的な矯正治療は何年もかかると聞くし、今から始めても間に合わないのではないかと焦ってしまいますよね。

「たった3ヶ月で本当に歯は動くの？」「見た目に変化がないなら、高いお金を払う意味がない」 そんな不安を抱いている方もいるのではないでしょうか。

軽度のガタつきや前歯だけの悩みである場合、3カ月でも見た目の印象を変えられる場合があります。

本記事では、インビザラインを3カ月続けた段階で歯並びがどこまで改善するのかを解説します。

インビザライン矯正にかかる期間が長引く原因や、治療期間を短くする方法もご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

インビザライン矯正を始めて3カ月でどこまで改善できる？

早ければインビザライン矯正開始から約2〜3カ月ごろに、前歯が少し整ってきたという変化を実感できます。

インビザライン矯正は、1枚のマウスピースで歯を約0.25mm動かすことができます。1週間ごとに新しいマウスピースへ交換した場合、1カ月(4枚)で約1mm動かせるため、3カ月継続するとトータルで約3mmの移動が可能です。これは1円玉2枚分の厚みに相当し、前歯の軽度なねじれや隙間の場合、目に見える改善を実感できるでしょう。

ただし、奥歯から動かす必要がある複雑なケースでは、前歯の変化を感じるまでに時間がかかります。ご自身の歯並びが3カ月で改善できる症例か、まずは歯科医師にご相談ください。

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インビザライン矯正の治療期間の目安

インビザライン矯正にかかる全体的な期間の目安は、部分矯正の場合は数カ月から1年、全体矯正の場合が2年から3年程度です。 ただし、これはあくまで目安であり、患者さんのもともとの歯並びの状態や年齢によっても異なります。

以下で、年齢や歯並び別の治療期間を見ていきましょう。

年齢別の期間目安

年齢による骨の代謝スピードの違いから、10代の成長期である場合、約1年から1年半、20代以降の成人は2年から3年程度の治療期間が必要です。骨がまだ柔らかい10代は歯が動きやすく、成人と比較して約2割ほど期間が短縮されるケースもあります。

一方で、40代や50代になると骨が硬くなるため、歯の移動スピードが緩やかになり、同じ歯並びでも若年層より数カ月から半年ほど長くかかる傾向があります。

年齢が上がるにつれて期間は延びやすいですが、装着時間を守ればどの年代でも確実に歯は動くためご安心ください。

歯並び別の期間目安

前歯のわずかな隙間やねじれを整える程度の軽度な症例の場合、インビザライン矯正を3カ月から半年ほどの短期間で終えられる場合があります。 一方で、歯を抜いて大きなスペースを埋める必要がある出っ歯や、噛み合わせ全体を大きく変える必要がある難症例では、2年以上の期間を要することが一般的です。

インビザライン矯正を開始して3カ月という期間は、あくまで「見た目の変化を実感できる」または「軽微な修正が完了する」タイミングであり、すべての歯並びが完治するわけではない点を理解しておきましょう。

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インビザライン矯正にかかる期間が長引く原因

インビザライン矯正にかかる期間が長引く原因は、以下の6つです。

• 1日20時間以上の装着時間を守れていない
• 治療中に虫歯や歯周病になり矯正を中断した
• 計画通りに歯が動かず追加アライナーが必要になった
• マウスピースを紛失・破損して作り直しが発生した
• マウスピースの浮きを放置してズレが広がった
• ゴムかけの指示をサボってしまった

1つずつ解説します。

1日20時間以上の装着時間を守れていない

インビザライン矯正では装着時間が1日20時間を下回ると、歯に十分な力がかからず計画通りに移動しないため、治療期間が延びる場合があります。

インビザラインは取り外しができるのがメリットですが、外している時間が長いと、せっかく動いた歯がもとの位置に戻る後戻りが起きてしまうのです。食事と歯磨き以外の時間は常につけておく必要があり、装着時間を守れないのが、治療期間が長引く原因です。

3カ月でできるところまで歯並びを改善したい方はより、装着時間の徹底を意識しましょう。

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治療中に虫歯や歯周病になり矯正を中断した

矯正期間中に虫歯や歯周病になると、矯正治療を中断して、病気の治療を優先しなければならず、治療期間がそのぶん長引く場合があります。

マウスピースで歯を覆っている間は唾液が循環しにくく、磨き残しがあると菌が繁殖しやすい環境です。虫歯や歯周病の治療のために、マウスピースの装着を中断すると、そのぶん治療計画に遅れが発生します。

また、虫歯や歯周病を治療したあとの歯並びや歯の形に合うマウスピースが必要になると、再作製に時間を要するため、より治療期間が延びます。治療期間の長期化や追加費用の発生を防ぐためにも、食後の歯磨きをおこない、虫歯や歯周病を予防しましょう。

関連記事：インビザライン治療で歯を削る理由とは？メリット・デメリットを徹底解説

計画通りに歯が動かず追加アライナーが必要になった

シミュレーション通りに歯が動かなかった場合、追加のアライナーを作成して微調整をおこなうリファインメントが必要で、数カ月から半年ほど治療期間が追加されます。リファイメントでは、口腔内を再スキャンして新しい装置が届くのを待たなければなりません。

骨の硬さや歯の動きやすさには個人差があるため、どうしても当初の計算とズレが生じるケースがあります。

シミュレーション通りに歯が動かないのは、インビザライン矯正で治療が長引く原因の1つです。

マウスピースを紛失・破損して作り直しが発生した

マウスピースを無くしたり割ってしまったりすると、新しい装置が届くまでの間、治療が中断されて期間が延びる原因になります。海外の工場で製造している場合、手元に届くまでに数週間かかる場合もあり、その間に歯が後戻りするリスクもあります。

外食時に紙ナプキンに包んで間違って捨てるケースもあるため、外したら専用ケースに入れる習慣を徹底しましょう。

マウスピースの浮きを放置してズレが広がった

マウスピースと歯の間に隙間がある浮きを放置したまま次のステップに進むと、ズレがどんどん大きくなり、治療期間の長期化につながります。しっかりマウスピースがはまっていない状態では、歯に正しい力が伝わりません。

チューイーというゴム状の道具を噛んで密着させる工程をサボると起きやすく、結果として作り直しや手戻りが発生し、完了までの期間が遠のいてしまいます。

関連記事：インビザラインが浮く原因と対処法｜浮きの許容範囲も紹介

ゴムかけの指示をサボってしまった

先述でも触れたとおり、顎間ゴムの指示が出ているのに、面倒だからとサボってしまうと、噛み合わせの改善が進まず治療が長引きます。

マウスピース単体では動かすのが難しい方向への力や、上下の顎の位置関係を整えるためにも、顎間ゴムの力は重要です。指定された時間を守らないと、歯並びはきれいになっても噛み合わせが合わない状態になり、追加の調整期間が必要になります。

インビザラインの通院頻度と回数

インビザライン矯正の通院頻度は、治療の進み具合にもよりますが、数カ月に一度のペースで通院するのが一般的です。通院時に歯の動きやアタッチメントの状態をチェックします。

以下で、インビザライン矯正中の通院頻度を詳しく解説します。

基本的な通院ペースは「約1.5カ月〜2カ月に1回」

インビザライン矯正中の標準的な通院ペースは、約1.5カ月から2カ月に1回です。この通院では、計画通りに歯が動いているかを確認したり、歯を少し削る処置をおこなったりします。

一度に数枚から十数枚のマウスピースを受け取り、自宅で1週間から2週間ごとに交換していく仕組みだからこそ、この間隔での通院が可能になります。トラブルがない場合、必要以上に頻繁に通う必要がないため、遠方からでも通いやすいのがインビザラインの特徴です。

遠隔モニタリング活用の場合「約3カ月に1回」

インビザラインをおこなっている歯科医院で、専用のアプリや機器を使った遠隔モニタリングを導入している場合、通院頻度を約3カ月に1回まで減らせるケースがあります。これは、患者さん自身がスマホで口腔内を撮影して送信し、医師がWeb上で歯の動きをチェックするシステムです。

歯の動きが順調な場合、次回の来院まで間隔を空けられるため、海外出張や留学などでなかなか通院できない方におすすめです。ただし、アタッチメントが取れるトラブルがあった際は、急な来院が必要になる場合も。

保定期間の通院は「約3カ月〜半年に1回」

インビザライン矯正が終了して歯並びを固定する保定期間に入ると、通院頻度は約3カ月から半年に1回へとさらに少なくなります。保定期間は、リテーナーと呼ばれる保定装置が正しく使えているかや、後戻りが起きていないかを経過観察するのが目的です。

最初は3カ月ごとに様子を見ますが、歯並びが安定してくると半年に1回、あるいは1年に1回と間隔を空けていきます。きれいな歯並びを一生維持するために、矯正後も定期検診を忘れないようにしましょう。

インビザライン矯正にかかる期間を短くする方法

インビザライン矯正にかかる期間を短くする方法は、以下の6つです。

• 1日20時間以上の装着を徹底する
• アライナーチューイーを噛んでマウスピースを密着させる
• 光加速装置のオプションを利用する
• 虫歯や歯周病の予防ケアを徹底して治療の中断を防ぐ
• 決められた交換スケジュールを守る
• 遠隔モニタリングシステムを活用して交換ペースを早める

1つずつご紹介します。

1日20時間以上の装着を徹底する

インプラント矯正を計画通りに進めるためには、マウスピースを1日20時間から22時間以上装着し続けるのが重要です。

食事や歯磨きで外したまま装着を忘れてしまうと、歯はすぐにもとの位置に戻ろうとする後戻りを始めます。この後戻りが治療期間を長引かせる原因です。

インビザライン矯正を最短で終わらせるためには、マウスピースを外している時間を極限まで短くし、食事を終えたらすぐに歯を磨いて再装着する自己管理を徹底しましょう。

アライナーチューイーを噛んでマウスピースを密着させる

アライナーチューイーというシリコン製のロールを噛む習慣をつけると、マウスピースが歯にしっかりと密着し、矯正力が正しく伝わります。指で押し込んだだけでは、歯と装置の間にわずかな隙間が生じやすく、歯が予定通りに動かない原因となりかねません。 

マウスピースを交換したばかりの時期はとくに浮きやすいため、装着時に5分から10分ほどアライナーチューイーを噛み込みましょう。このひと手間がマウスピースの密着力を高め、治療の遅れを防ぎます。

関連記事：インビザラインのチューイーとは？｜使い方や目安時間について

光加速装置のオプションを利用する

近赤外線の光を歯茎に当てる光加速装置を利用すると、歯根周辺の細胞が活性化され、歯の移動スピードを速める効果が期待できます。

光加速装置の利用は追加のオプション治療です。光加速装置を利用すると、細胞の働きを活発にし、治療期間を通常の30%から50%ほど短縮できる可能性があります。

イベントに向けて急いでいる方や少しでも早く装置を外したい方にとって光加速装置は、費用をかける価値のある有効な手段です。

虫歯や歯周病の予防ケアを徹底して治療の中断を防ぐ

口腔内を清潔に保ち、虫歯や歯周病にならないようにケアするのは、治療の中断による遅れを防ぐために不可欠です。

先述にもありますが、矯正中に虫歯が見つかると、マウスピースの使用を一旦中止して、虫歯治療を優先しなければなりません。さらに、歯を削って詰め物をすると歯の形が変わり、マウスピースを作り直す必要が出てきます。こうなると数カ月単位のロスになるため、毎日の丁寧なブラッシングが期間短縮のポイントです。

決められた交換スケジュールを守る

歯科医師から指示された交換日数を守り、新しいマウスピースの交換をおこなうのが、治療を長引かせない基本です。しかし、焦るあまり今のマウスピースがフィットしていない状態で無理に次に進むのは逆効果になります。歯がしっかりと動いているのを確認してから、次のマウスピースに交換するのが大切です。

カレンダーや管理アプリを使って交換日を記録し、浮きや痛みなどの違和感がある場合は、すぐ歯科医師に相談しましょう。

遠隔モニタリングシステムを活用して交換ペースを早める

専用のアプリと機器を使って自宅で歯の写真を撮り、医師が遠隔でチェックするシステムを導入している歯科医院で治療すると、交換ペースを早められる場合があります。 通常は1週間から10日で交換するところを、送られてきた画像から「順調に動いている」と医師が判断すれば、最短3日から5日程度での交換許可が出るケースもあるのです。

遠隔モニタリングを導入している歯科医院でインビザライン矯正をおこなうと、通院の手間を減らしつつ、無駄な待ち時間をカットして効率的に治療を進められます。

まとめ

インビザラインを始めて3カ月が経つころには、前歯の並びの変化に気づきはじめる状態です。もちろん、完璧な歯並びや噛み合わせの完成には時間がかかりますが、大切なイベントに向けて「見えやすい部分」を優先的に整える計画も立てられます。

まずは歯科医師に相談し、ご自身の歯並びが短期間でどれくらい美しくなるのか、シミュレーションで確認してみるのがおすすめです。

当院では、口腔内スキャナーiTero（アイテロ）を導入しており、治療を始める前に「3カ月後や半年後に、歯並びがどこまで綺麗になっているか」を3Dシミュレーションで視覚的にご確認いただけます。まずは無料相談で、お気軽にご要望や疑問をお尋ねください。