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「インビザラインに興味はあるけど痛みには抵抗がある」

「インビザラインで痛むタイミングや原因ってなに?」

「インビザラインはワイヤー矯正より痛くないって本当?」

痛みに抵抗がある方でインビザラインを検討している方のなかには、上記のようなお悩みをお持ちなのではないでしょうか?

インビザラインではマウスピースを交換してから約2~3日が痛みのピークです。「いつ、なぜ痛くなるのか」を事前に理解し、正しい対処法を知っておくと、無理なく治療を続けられます。

本記事では、インビザラインで痛みを感じやすいタイミングやその原因、痛みを感じたときの対処法を解説します。

インビザラインとワイヤー矯正の痛みの比較や、インビザライン矯正中に痛みが出た際にやってはいけないこともご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

インビザラインの痛みを感じるタイミング

インビザラインの痛みを感じるタイミングは、以下の8つです。

  • 矯正治療を開始した直後
  • 新しいマウスピースに交換してから2〜3日間
  • マウスピースを付け忘れたとき
  • アタッチメントを付けたとき
  • 顎間ゴムをつけたとき
  • IPRをおこなったとき
  • 久しぶりに再装着したとき
  • 硬いものを噛んだとき

1つずつご紹介します。

矯正治療を開始した直後

インビザライン矯正を始めた直後は、歯が初めて動かされる力に慣れていないため、締め付けられるような違和感や痛みを感じやすいです。この痛みは歯が動き出している証拠であり、治療が順調に進んでいるサインでもあります。

個人差はありますが、通常は3日から1週間程度で感覚が馴染んで気にならなくなります。最初は痛みに驚く方もいますが、徐々に慣れていくためご安心ください。

新しいマウスピースに交換してからの2〜3日間

新しいマウスピースに交換した直後は、歯を次の位置へ動かすための圧力が強くかかるため、2~3日ほど痛みのピークが続きます。この期間を過ぎると、歯が移動してマウスピースの形にフィットしてくるため、痛みは自然と引いていきます。

痛みが強くて仕事に集中できない場合は、痛み止めを服用しても問題ありません。交換のタイミングを寝る前にすると、睡眠中に初期の痛みをやり過ごせるためおすすめです。

マウスピースを付け忘れたとき

長時間マウスピースを付け忘れてしまうと、歯がもとの位置に戻ろうとする後戻りが起きるため、再装着した際に強い痛みを感じる場合があります。インビザラインは1日20時間以上の装着がルールですが、外している時間が長ければ長いほど、次につけるときの痛みが増します。

無理やり押し込むと破損の原因になるため、マウスピースが入らない場合は早急に担当医にご相談ください。痛みを避けるためにも、装着時間は必ず守りましょう。

アタッチメントを付けたとき

歯の動きを調整するためにアタッチメントという突起物を歯の表面に付けると、マウスピースがより強く密着するため、以前よりも痛みや圧迫感が増す場合があります。また、取り外しの際にアタッチメントが引っかかり、着脱にてこずって痛みを感じる人も少なくありません。

数日で慣れるのがほとんどですが、突起が口腔内に当たって痛い場合は、ワックスで保護する方法があるため、歯科医師に相談してみましょう。

顎間ゴムをつけたとき

上下の噛み合わせを整えるための顎間ゴムを使用し始めると、歯だけでなく顎の筋肉にも力が加わり、顎関節周辺にだるさや痛みを感じやすいです。顎間ゴムの力で顎を正しい位置へ誘導しているため、慣れるまでは口が開けにくかったり、会話中に疲れを感じたりする場合もあります。

しかし、顎間ゴムかけをサボると治療期間が延びるため、少しずつ慣らして継続するのが大切です。

IPRをおこなったとき

歯を並べるスペースを作るために歯の側面をわずかに削るIPRをおこなった際、処置中や処置後にしみたり痛みを感じたりする場合があります。IPRはエナメル質の範囲内で削るため、基本的には麻酔なしでも痛みはありませんが、知覚過敏の方は痛みに敏感になる場合も。

削った直後は歯茎がチクチクすることもありますが、一時的なものであるため、数日で落ち着くケースがほとんどです。

関連記事:インビザライン治療で歯を削る理由とは?メリット・デメリットを徹底解説

久しぶりに再装着したとき

旅行や体調不良などで数日間マウスピースを外したままにしてしまい、久しぶりに装着すると、後戻りした歯を無理やり動かすことになるため激痛が走る場合があります。

歯並びがもとの状態に戻りつつあるなかで、進んだ段階のマウスピースをはめるのは危険です。無理に装着すると歯の根っこを痛める原因にもなるため、数日空いてしまった場合は自己判断せず、歯科医師の指示を仰いでください。

硬いものを噛んだとき

矯正期間中は歯を支えている骨が吸収と再生を繰り返して不安定になっているため、硬いステーキや煎餅などを噛むと痛みが走る場合があります。とくに新しいマウスピースに交換したばかりの時期は、歯が敏感になっており、普段は何ともない食事でも痛みを感じるケースは少なくありません。

痛みが強いときは、おかゆやうどんなどの柔らかい食事を選び、患部への負担を減らす工夫をしましょう。

インビザライン矯正で痛みを感じる原因

インビザライン矯正で痛みを感じる原因は、以下の6つです。

  • 矯正によって歯が圧迫されている
  • マウスピースの縁が舌や歯茎に当たって擦れる
  • アタッチメントが口の内側を刺激している
  • 歯が後戻りを起こしている
  • 歯根膜が敏感になっている
  • 顎間ゴムによる引っ張る力がかかっている

1つずつ解説します。

矯正によって歯が圧迫されている

インビザラインで痛みを感じるのは、矯正力で歯が圧迫されるのが原因です。インビザラインは、現在の歯並びよりも少しだけ理想の位置に近い形のマウスピースを装着し、そのズレを利用して歯に力をかける仕組みです。

とくに新しいマウスピースに変えてから2〜3日ほどは痛みを感じやすいですが、これは歯が順調に動いている証拠でもあります。時間が経つにつれて歯が移動し、自然と痛みは和らいでいくでしょう。

マウスピースの縁が舌や歯茎に当たって擦れる

マウスピースに製造過程でできた小さな突起が残っていると、話すたびに舌が擦れて傷つくのがインビザラインで痛みを感じる原因の1つです。マウスピースの端が鋭くなっていたり、形が歯茎に合っていなかったりすると、舌や粘膜に当たって口内炎のような痛みが生じます。また、マウスピースが歯茎を覆いすぎている場合も痛みの原因になります。

我慢できないほど痛いときは、歯科医院で縁を滑らかに削ってもらうか、紙やすりで軽く調整してもらいましょう。

アタッチメントが口の内側を刺激している

歯の表面につけるアタッチメントという樹脂製の突起が、食事でマウスピースを外した際に、頬の内側や唇に当たって痛みを感じるケースがあります。マウスピースを装着している間はアタッチメントはカバーされていますが、マウスピースを外した状態だとザラザラとした突起が直接粘膜に触れます。

慣れるまでは違和感があり、口内炎ができる場合もありますが、1〜2週間ほどで口腔内の粘膜が強くなり、気にならなくなるのが一般的です。

歯が後戻りを起こしている

決められた装着時間を守らずにマウスピースを長時間外していると、歯がもとの位置に戻ろうとする後戻りが起き、再装着時に強い痛みを感じます。

歯は常に動こうとする性質があり、数時間外しただけでもわずかに移動するため、その状態でもとのマウスピースを無理にはめると、激しい圧迫感を生じさせます。インビザラインで痛みを避けるためにも、1日20時間〜22時間の装着ルールを徹底するのが重要です。

歯根膜が敏感になっている

矯正中は、歯を支えている骨と歯の間にある歯根膜という膜が炎症に近い状態になっており、噛む力に対して敏感な状態になります。これは歯が骨のなかを移動する際に起きる生理的な反応で、決して異常なことではありません。

しかし、この時期に硬い肉や繊維質の野菜などを強く噛むと、歯の根元に響く鋭い痛みを感じる場合があります。交換直後の数日間は、うどんや豆腐などの柔らかい食事を選び、痛みを最小限に抑えましょう。

顎間ゴムによる引っ張る力がかかっている

上下の噛み合わせを整えるために顎間ゴムを使用する場合、ゴムの縮もうとする強い力が顎や歯にかかり、痛みやだるさを感じやすくなります。ゴムかけは、顎の位置を修正したり歯を大きく動かしたりするために重要な工程ですが、慣れるまでは顎関節付近に筋肉痛のような疲労感を覚える場合があります。

とくに口を大きく開けたときに負担がかかるため、装着中はあくびや大口を開けての会話に少し注意が必要です。

インビザラインとワイヤー矯正ではどっちが痛い?

一般的にインビザライン矯正の方がワイヤー矯正よりも痛みを感じにくいです。

ワイヤー矯正は月に1回の調整で強い力をかけて歯を動かすため、調整直後に強い痛みが出やすい傾向にあります。一方、インビザラインは1枚のマウスピースで動かす距離が約0.25mmと決められており、歯にかかる圧力が分散されるのが特徴です。

また、インビザラインは金属装置が口腔内に刺さるトラブルがないため、痛みに対して不安がある方でも安心して始められます。

インビザライン矯正で痛みを感じたときの対処法

インビザライン矯正で痛みを感じたときの対処法は、以下の7つです。

  • 歯科医院で処方された鎮痛剤や市販の痛み止めを服用する
  • うどんやおかゆなど柔らかい食事にする
  • 矯正用ワックスを塗る
  • マウスピースの鋭利な縁を少し削る
  • 氷水や保冷剤で患部を冷やす
  • 長時間外さずに装着し続けて慣れさせる
  • 1つ前のマウスピースに戻して様子を見る

1つずつご紹介します。

歯科医院で処方された鎮痛剤や市販の痛み止めを服用する

インビザラインで痛みを感じた際は、歯科医院で処方された痛み止めや、普段使い慣れている市販の鎮痛剤を服用するのが効果的です。薬を飲んだからといって、歯の動きが悪くなる心配は基本的にありません。

「痛くて仕事に集中できない」と感じた場合は、無理をせずに薬に頼るのがおすすめです。ただし、長期間の服用が必要なほどの激痛が続く場合は、別のトラブルも考えられるため、早めに担当医へ相談しましょう。

うどんやおかゆなど柔らかい食事にする

歯が動いて敏感になっている時期は、うどんやお粥、ゼリーなどのあまり噛まなくてよい柔らかい食事を選びましょう。矯正中は、硬いお肉やせんべいなどを噛むと、歯の根元に強い力がかかり痛みが悪化する原因になります。

痛みは新しいマウスピースに交換してから約2〜3日がピークであるため、その間だけでも食事内容を工夫し、食事中のストレスを軽減しましょう。

矯正用ワックスを塗る

マウスピースの縁やアタッチメントが頬の内側に当たって痛い場合は、矯正用ワックスを使って患部を保護するのが効果的です。ワックスを米粒大に丸めて、装置の尖っている部分や当たる部分に貼り付けると、クッション代わりになり痛みを和らげられます。

職業柄会話が多い方は、マウスピースの縁やアタッチメントが口腔内が擦れて口内炎になりやすいため、矯正用ワックスを常にポーチに入れて持ち歩くと安心です。

マウスピースの鋭利な縁を少し削る

マウスピースの縁が尖っていて舌や歯茎に刺さるようである場合、歯科医師に相談して、紙やすりを使って当たる部分を少しだけ削って滑らかにしてもらうのも1つの方法です。マウスピースの縁が製造過程で縁がわずかにギザギザしている場合があるため、微調整すると着け心地が改善できる場合があります。

ただし、削りすぎると矯正力が落ちたり、装置が変形したりするリスクがあるため注意が必要です。

氷水や保冷剤で患部を冷やす

ジンジンとした痛みが強いときは、口に氷水を含んだり、タオルで巻いた保冷剤を頬の外側から当てたりして冷やすのが効果的です。冷やすと血管が収縮し、炎症や痛みの感覚を一時的に麻痺させられます。

ただし、長時間冷やしすぎると血行が悪くなり、歯の移動スピードに影響が出る場合もあるため、痛みが強いときの一時的な対処としておこないましょう。

長時間外さずに装着し続けて慣れさせる

痛いときこそマウスピースを長時間外さずに装着し続けたほうが、早く痛みが引く傾向にあります。食事のたびに外して長時間放置すると、歯がもとの位置に戻ろうとしてしまい、再装着の際に再び強い痛みを伴います。

着け始めは辛いかもしれませんが、装着時間を守って歯をその位置に慣れさせるのが、結果的に痛みに慣れさせるポイントです。

1つ前のマウスピースに戻して様子を見る

どうしても痛みが激しくて耐えられない場合は、歯科医師に相談したうえで1つ前の段階のマウスピースに戻して様子を見るのも方法の1つです。歯の動きが計画よりも遅れている状態で新しいマウスピースを装着すると、過度な力がかかりすぎてしまいます。

1つ前に戻して痛みが落ち着く場合、数日間そのまま過ごし、歯が馴染んでから再度新しいものに交換してみましょう。

インビザライン矯正中に痛みが出た際にやってはいけないこと

インビザライン矯正中に痛みが出た際にやってはいけないことは、以下の7つです。

  • 自己判断でマウスピースの装着を中止する
  • 市販の鎮痛剤を長期間・過剰に服用し続ける
  • 痛みを紛らわせようと硬いものを噛む
  • マウスピースの縁を自分で削ったり変形させたりする
  • 熱湯でアライナーを洗浄する
  • 痛いからといって歯磨きやフロスなどのケアを怠る
  • 激痛や異変があっても歯科医師に相談せず我慢し続ける

1つずつ見ていきましょう。

自己判断でマウスピースの装着を中止する

インビザラインでやってはいけないのは、痛いからといって自分の判断でマウスピースを外したままにすることです。装着時間が短くなると、せっかく動いた歯がもとの位置に戻る後戻りという現象が起きてます。一度後戻りすると、次のマウスピースが入らなくなり、作り直しが必要になるケースも少なくありません。

どうしても痛みが我慢できないときは、外す前に担当の歯科医師に連絡して指示を仰ぎましょう。

市販の鎮痛剤を長期間・過剰に服用し続ける

痛みを抑えるために鎮痛剤を使うのは問題ありませんが、長期間飲み続けたり、決められた量を超えて飲んだりするのは危険です。薬の種類によっては、炎症を抑える作用が強すぎて、歯が動くスピードを遅くするリスクもあります。

薬を飲んでも痛みが引かない状態が何日も続く場合は、早めに歯科医院を受診してください。

痛みを紛らわせようと硬いものを噛む

歯が浮くような違和感を紛らわせるために、ガムや硬い食べ物を強く噛むのは逆効果です。矯正中の歯は骨のなかで移動している最中であるため、不安定な状態になっています。そこに強い衝撃を与えると、痛みがさらに強くなったり、歯の根っこや神経を傷つけたりするリスクがあります。

食事の際は、なるべく柔らかく消化の良いものを選び、安静にしておくのが安全です。

マウスピースの縁を自分で削ったり変形させたりする

マウスピースの縁が歯茎に当たって痛い場合でも、自分でハサミやヤスリを使って削ったり変形させたりしてはいけません。自己流で加工すると、歯を動かすための適切な力がかからなくなり、治療の効果がなくなるリスクがあります。

当たって痛い場所がある場合は、無理せずに歯科医院で調整してもらいましょう。

熱湯でアライナーを洗浄する

インビザラインで痛む原因が汚れだと考え、熱湯消毒をすると、マウスピースが変形してしまうためやめましょう。インビザラインのマウスピースは特殊なプラスチックで作られており、高温に弱いという性質を持っています。

変形したものを無理につけると、歯に予期せぬ力がかかり、強い痛みや歯並びのズレを引き起こしかねません。洗浄する際は、水かぬるま湯を使い、清潔を保つようにしてください。

関連記事:インビザラインの洗浄方法|正しい洗い方や頻度を解説

痛いからといって歯磨きやフロスなどのケアを怠る

歯磨きの刺激すら辛いからといってケアをサボると、口内環境が悪化してさらに痛みがひどくなる場合があります。汚れが残ったままだと歯茎が炎症を起こし、矯正の痛みとは別の歯肉炎や虫歯の痛みが加わります。

痛むときは柔らかいブラシを使ったり、優しくフロスを通したりするなど、工夫して清潔を保ちましょう。

激痛や異変があっても歯科医師に相談せず我慢し続ける

眠れないほどの痛みや明らかな異変を我慢し続けるのは危険です。通常、マウスピース交換後の痛みは数日で治まりますが、激痛が続く場合は歯の神経のトラブルや装置の不具合など、別の原因が隠れている場合があります。

無理をして続けると取り返しのつかない事態になる場合もあるため、「おかしいな」と感じた際は、遠慮せずすぐに歯科医院にお問い合わせください。

まとめ

インビザラインで感じる痛みは、主に新しいマウスピースに交換した直後の数日間に生じるもので、歯が正しく動いている証拠でもあります。トラブルが起きた際も適切な対処法を知っていれば、痛みを過度に恐れる必要はありません。

痛みのピークや原因を理解しておくと、仕事やプライベートの予定に合わせて交換日を調整し、自分のペースで無理なく治療を続けられます。

当院では、治療中の違和感やトラブルにもすぐに対応できるよう、経験豊富なスタッフが親身になってサポート体制を整えております。痛みに弱くて続けられるか心配な方は、1人で悩まず、まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。

       

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野澤修一
コラム監修者

医療法人はぴねす 理事長 野澤修一

福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」、2022年11月に「尼崎駅前クリニック(兵庫県尼崎市)」を開院。現在は医療法人はぴねすの理事長として4医院を運営。

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