インビザラインとは

インビザラインとは、アライナーと呼ばれるマウスピース型の矯正歯科装置です。

歯の動き具合に合わせて作られたアライナーを段階的に使用して、歯を少しずつ移動させます。

厚さ0.5mmのポリウレタン製で出来ており、この装置を歯に装着して歯並びを整えます。

2週間ごとに新しいアライナーと交換しながら、1日20時間以上装着し、治療完了まで続けます。

症例による制限はなく、12歳以上であれば治療可能です。

歯の矯正と聞くと、一般的にはワイヤー矯正を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?

ワイヤー矯正は、歯の表面に金属の矯正装置を取り付けて、そこにワイヤーを通して歯並びを整えます。

矯正力は高いですが、「歯に金属をつけるため目立つ」「痛みを伴う」「歯みがきがしにくい」「舌や歯茎を傷つけてしまう」などのデメリットがあります。

インビザラインは、以下の特徴があることから、近年人気を集めている矯正方法です。

インビザラインの特徴5つ

  • 透明で目立たない
  • 自由に着脱できる
  • 痛みが少ない
  • 金属アレルギーがない
  • 口腔内を衛生的に保ちやすい

透明で目立たない

マウスピース(アライナー)は、透明なポリウレタン製なので、第三者から見られたときでも、矯正装置を装着していることが分かりくいです。

そのため、人と話しているときに口元を気にせず歯を見せて笑うことができます。

他人からの視線を気にしてしまう人には、ストレスを軽減できる治療法です。

また、営業職や接客業など、会話をする機会が多い人におすすめです。

自由に着脱できる

アライナーは、自由に取り外せるため、食事や歯みがきを今までと同じように行うことができます。

食事を楽しみたい人、衛生面に気を遣いたい人におすすめです。

痛みが少ない

マウスピース矯正は、歯茎にぴったりフィットし、必要最小限の力で歯並びを整えるため、痛みを軽減できます。

ワイヤー矯正のように、金属が舌や歯茎に当たって、粘膜を傷めるリスクも少ないです。

金属アレルギーがない

ワイヤーやブラケットといった金属の矯正装置を使用しないため、金属アレルギーの心配はありません。

インビザラインは、金属アレルギーが気になる方におすすめです。

口腔内を衛生的に保ちやすい

マウスピースは簡単に取り外せるので、歯みがきやフロスなど、今まで通りのケアができます。

マウスピースも丸ごと洗浄できるのでとても衛生的です。

インビザライン治療で注意すべき2ポイント

インビザライン治療を成功させるために、注意すべきポイントが2つあります。

  • アライナーの装着時間
  • チューイの使い方

アライナーの装着時間

1つ目はアライナーを1日20時間以上装着することです。

原則、食事と歯磨き以外の時間は装着するようにしてください。

装着時間が不足すると、歯が移動せずに矯正が進みません。

マウスピース矯正の効果は、装着時間に比例します。

治療計画通りに矯正を進めるためにも、自己管理を徹底して、装着時間を守りましょう。

チューイの使い方

チューイとは、アライナーを歯にしっかりフィットさせるために使用する噛み込み用のシリコンゴムです。

前歯、小臼歯(ショウキュウシ)、奥歯(大臼歯)の3カ所でそれぞれしっかり噛むことでアライナーを歯茎にフィットさせることができます。

アライナーは、しっかり装着できているつもりでも、時間が経つにつれて少しずつ浮き上がってきます。

浮き上がった状態でアライナーを装着し続けていると、歯の動きが悪くなってしまい、矯正期間が長くなります。

そのため、最低でも1日30分はチューイを噛み、歯茎から浮き上がらないようにしましょう。

チューイを噛む時間が長ければ長いほど、矯正の効果がでるため、毎日継続する習慣を身に付けましょう。

まとめ

インビザラインとは、マウスピース型の矯正歯科装置です。

アライナーと呼ばれるマウスピースを1日20時間以上装着することで、少しずつ歯列を整えていきます。

インビザラインについてさらに詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。

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はぴねす歯科院長 小西知恵
コラム監修者

はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニック 院長 小西知恵

日本歯科大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学の摂食機能保存学を専攻。その後、東京都・埼玉県・大阪府の歯科医院に12年勤務し、2015年にはぴねす歯科石橋駅前クリニックに勤務。2020年7月、はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニックの院長に就任。