「インビザラインの痛みの原因は何なのか」気になっていませんか?

インビザライン治療を始めたものの、予想以上に痛みが強くて少しでも和らげたいという方も多いでしょう。

そのため、以下の点を強く知りたいと思っているのではないでしょうか?

  • 「インビザラインの痛みの原因は何?」
  • 「痛みに対しての対策や緩和方法を教えてほしい」
  • 「そもそもインビザラインの痛みってどれくらいの程度なの?」

インビザラインの痛みは矯正器具であるアライナーによるものや抜歯によるものです。

そして、その原因に対応した対策を取らなければ痛みを余計に悪化させかねません、

そこで今回は以下のトピックについて解説します。

  • インビザラインの痛みはどの程度か?
  • インビザラインで痛みを感じる11つの要因
  • インビザラインの痛みを緩和する方法

この記事はインビザラインの痛みの原因やそれに対応する対策方法について解説しています。

今インビザラインの痛みが強くて、そのために原因を知って緩和する方法を具体的に知りたいという人はぜひ参考にしてください。

インビザラインの痛みはどの程度か?

インビザラインの痛みがどの程度かを一般的な目安について解説します。

痛みは歯が動いている証拠でもあるので、前向きにとらえましょう。

インビザラインはワイヤー矯正よりも痛みが少ない

インビザラインはワイヤー矯正よりも痛みが少ない傾向があります。

これは1か月に1度交換するワイヤー矯正と1〜2週間程度で交換するインビザラインの治療方法の違いによるものです。

交換回数が多いインビザラインは一度当たりの歯にかける圧力を少なくて済みます。

しかし、交換回数が少ないワイヤー矯正の場合、一度当たりの圧力を強くしなければなりません。

またワイヤーを使用するワイヤー矯正と違い、インビザラインはプラスチックを使用するため、装着時に口内を傷つけることがありません。

このように一度当たりの圧力が弱いことと口内を傷つけにくいことからインビザラインの方が痛みが少なく済みます。

インビザラインの痛みは歯が動いている証拠

インビザラインの痛みは歯が正常に動いている証拠です。

歯を動かしたことによる二次災害のような痛みもあるものの、それも歯が動いているから発生しています。

あまりに痛みが強い場合はすぐに歯科医師に相談しに行かなければなりませんが、基本的に痛みは前向きに捉えましょう。

インビザラインで痛みを感じる11つの原因

インビザラインで痛みを感じる要因は11つ挙げられます。

自分の歯の痛みがどういった要因によるものなのか、目星をつけておきましょう。

歯が圧迫されている

インビザラインで痛みを感じる要因として歯の圧迫が挙げられます。

どうしても歯に圧力をかけて、少しづつ動かしていく治療のため、耐えきれず痛みが出てくることがあるでしょう。

あまりにも圧迫による痛みが強い場合は歯茎や歯にダメージが残ってしまうため、早めに歯科医師に診てもらう必要があります。

初めてアライナーを装着した

初めてアライナーを装着した際も痛みを感じやすいです。

アライナーとは歯を動かすための透明なマウスピースのことです。

初めて装着する際は違和感や痛みを感じてしまうでしょう。

ただし、一日20時間以上装着し続ければ、数日で痛みが引いていくので心配しすぎることはありません。

新しいアライナーに交換した

新しいアライナーに交換した際も痛みを感じやすいタイミングです。

新しいアライナーに交換すると、また歯を動かすために負荷を新しくかけなおすので、慣れるまで多少の痛みが出てしまいます。

しかし、新しいアライナーへの交換は今のアライナーでは歯が動かないということで、治療が進んでいる証拠です。

またアライナーの交換による痛みも数日で慣れてくるので、少しだけ我慢しましょう。

歯根膜が敏感になっている

歯根膜が敏感になっている際も痛みを感じてしまうでしょう。

歯根膜とは歯を支えている歯の靭帯のようなものです。

しかし、歯が動き始めていると歯の周囲の組織、歯根膜が敏感になり始めます。

その状態で食べ物を咀嚼する動作をすると敏感になった歯根膜を刺激してしまい、痛みが走ってしまうでしょう。

あまりに痛みが強い場合は歯根膜炎を起こしている可能性があるので、早急に歯科医師に相談しに行くと良いです。

IPR処置をした

IRP処置と呼ばれる隣接する歯を部分的に削る処置をした場合にも痛みが走りやすいです。

IPR処置は歯の大きさ、形状、歯列を整えるためにおこなう処置で、痛みの強弱には個人差があります。

痛みの種類として、知覚過敏に近い痛みなので、自分の痛みと照らし合わせてみると良いでしょう。

アタッチメントが引っかかっている

インビザラインの痛みの原因として、アタッチメントが引っ掛かっている場合が挙げられます。

アタッチメントとは矯正力を調整するもので、歯に直接装着する小さな突起のことです。

この突起が食事や歯磨きの際にマウスピースを取り外す際に口内に引っかかって、痛みが発生することがあります。

そのため、マウスピースを取り外す際は引っ掛からないように注意しましょう。

顎間ゴムを付けた

顎間ゴムを装着した際も痛みを感じる原因になりやすいです。

顎間ゴムとは歯の位置や噛み合わせを正しい位置に移動させるために使用されるゴムバンドで、特定の歯に装着して使います。

顎間ゴムを使用すると矯正器具よりもさらに強い力を歯に加えられるので、早く歯が動きやすいメリットがあるものの、痛みが発生しやすいです。

しかし、大抵の場合が数日程度で痛みが緩和されるので、それでも痛みが継続するようなら歯科医師に相談しに行きましょう。

歯が後戻りしている

歯が後戻りしている場合も痛みが発生する可能性があります。

これは後戻りしようとする力と矯正を加える力の方向が真逆なことで、歯の周りの組織に大きな負担が加わるからです。

また後戻りしている状態だと、アライナーの交換が遅れ始め、徐々に適切にフィットしなくなります。

そして結果的に余計な負荷をかけることにつながるので、痛みに繋がる場合も多いです。

抜歯した部分の痛み

抜歯した部分によって痛みが発生することも少なくありません。

当然ですが、抜歯をするとその周囲の組織や骨に負荷をかけてしまいます。

さらに抜歯部分は敏感になっているため、余計に痛みを感じやすいです。

しかし、この痛みも時間とともに減少します。

そのため、数週間たってもまだ痛みがあったり、痛みが強すぎる場合は何かしらのトラブルが発生している可能性があるので、すぐに歯科医師に相談しに行きましょう。

口内に傷がある

口内に傷がある場合も周囲の組織が敏感になっているため、インビザラインで負荷をかけると痛みを感じやすいです。

さらにインビザラインは汚れが溜まりやすいので、そのせいで傷口に菌が侵入して痛みが発生している場合も少なくありません。

治療計画があるため、口内の傷が重傷でなければ注意しながら治療を進めることになるでしょう。

アライナーのふちが接触している

アライナーのふちが口の中で敏感な舌や歯茎に接触している場合も痛みを発生させやすいです。

特にふちが接触していることで話したり、食べたりする際に生まれる摩擦による刺激が原因として考えられます。

この痛みが継続すると組織が刺激され続けて、口内炎や傷ができたりするので、縁が接触している場合はすぐに歯科医師に対処してもらうようにしましょう。

インビザラインの痛みを緩和する方法

インビザラインの痛みを緩和する方法は7つあります。

自身の痛みの原因にある程度目星がついたら、痛みの緩和方法を試してみましょう。

鎮痛剤を飲む

痛みを和らげる方法として鎮痛剤が効果的です。

鎮痛剤は歯科医師に処方してもらわなくても、市販の薬でも問題ありません。

しかし、市販の薬の場合、薬の副作用で治療に影響を及ぼす可能性もあるので、しっかりと歯科医師の指示を仰ぎましょう。

1つ前のアライナーに戻す

新しいアライナーへ変えたことで痛みや違和感があまりに強い場合は、一時的に一つ前のアライナーに戻すことで痛みを軽減させましょう。

ただし、この方法は一時的な対策であり、長時間装着していると矯正治療が進まないのでいずれ元に戻さざるを得ません。

そのため、歯科医師と相談しながらアライナーを戻すようにしましょう。

アライナーの突出部を削る

インビザラインの痛みの原因としてアライナーの突出部が当たっている場合があります。

その場合、ヤスリで慎重に削ることでアライナーの端を調整することになるでしょう。

しかし、自己判断でさらに勝手にアライナーを削ってしまうのだけは避けてください。

自分で調整すると治療に影響を及ぼす可能性もあるので、しっかりと歯科医師と相談しながら調整してもらうようにしましょう。

歯科用ワックスを使う

インビザラインの痛みを和らげるために、歯科用ワックスを使用してみましょう。

歯科用ワックスはアライナーが口の中の特定の部分に圧力をかけたり、擦れたりすることによって生じる痛みや刺激を和らげる効果があります。

歯科用ワックスを使用したい場合は歯科医師に相談して処方してもらいましょう。

治療計画の変更

インビザラインの痛みが激しい場合、治療計画の変更も考えてみましょう。

ただし、治療計画の変更は容易におこなえませんし、どのような変化が生まれるかわからないので、歯科医師と相談しながら非常に慎重に変更しなければなりません。

治療計画の変更は最終手段として、できるだけ他の対策を先に確かめるようにしましょう。

歯に刺激の少ない食事をとる

歯に刺激の少ない食事を意識して取ることもインビザラインの痛みに効果的です。

具体的に歯に刺激の少ない食事を取るための方法を5つ紹介します。

  • 柔らかい食事をとる
  • 煮込んだ食事をとる
  • 温かい食事をとる
  • 刺激の強い食事を避ける
  • 食材を小さく切った食事をとる

たとえば、ヨーグルトやカスタードのような柔らかい食事をとったり、肉や野菜を煮込んで柔らかく加工したり、痛みを感じさせにくい温かい食事を取ったりしましょう。

他にも、酸味の強いトマトや辛いスパイスを避けたり、一口当たりの食材を細かく切って、あまり噛む必要がないように工夫することが刺激の少ない食事になります。

5つの方法を意識するだけでも歯にかかる負担はかなり激減されるので、オススメです。

歯科医師に相談する

歯科医師に相談する方法も痛みの対策として効果的です。

結局のところ、アライナーを調整してもらったり、新しいマウスピースを付けたり、その他の治療に関する処置は歯科医師に相談しましょう。

早めに相談していれば、虫歯や歯周病で治療が中断することや長引くリスクもかなり抑えられるので、疑問点や違和感を覚えた際には迷わずに相談しに行くと良いです。

まとめ

インビザラインの痛みの原因として、矯正器具のアライナーによる痛みなのか、抜歯によるもの、歯が後戻りしているなどの、今回紹介した11つの原因が考えられます。

そして、痛みを和らげる方法として、アライナーを調整したり、歯科用ワックスを利用したり、食事に気を使ったりと痛みに対する対策はかなり多いです。

しかし、今回紹介したような対策でも痛みが止まらなかったり、一定期間が経っても痛みが引かなければすぐに歯科医師に診てもらいましょう。

今回紹介したように口内炎や虫歯、歯周病などのインビザラインに起因する痛みではない可能性があるので、すぐに対策するために動くと良いです。

はぴねす歯科院長 小西知恵
コラム監修者

はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニック 院長 小西知恵

日本歯科大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学の摂食機能保存学を専攻。その後、東京都・埼玉県・大阪府の歯科医院に12年勤務し、2015年にはぴねす歯科石橋駅前クリニックに勤務。2020年7月、はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニックの院長に就任。