「インビザライン矯正で強い痛みを感じている方」がいるのではないでしょうか?
矯正治療をしていると、どうしても痛みに耐えられない瞬間が訪れますよね。
特にインビザライン矯正で痛みを感じている場合、以下のように悩んでいる方はいるのではないでしょうか?
- 「痛みがあるときって動いている証拠なの?」
- 「痛みを感じるタイミングっていつなの?」
- 「歯を動かすのにどうして痛みがあるの?」
インビザライン矯正で痛みがあるときは、歯が動いている場合が多いです。
歯を動かすには歯を支えている骨も動かす必要があるのですが、歯に負荷をかけて伝わった、骨に対する刺激が痛みの原因になります。
そして歯に対する負荷が最も強いのはインビザラインを交換したタイミングです。
個人差はあるものの3日〜1週間程度は痛みが継続するでしょう。
そこで以下のトピックについて解説します。
- インビザライン矯正で痛いと感じるのは動いている証拠
- インビザライン矯正の痛みを感じるタイミング
- インビザライン矯正の痛みは数日で落ち着く
- 歯の動き以外で痛いと感じる原因
- インビザライン矯正で痛みがない場合も歯は動いている
この記事はインビザライン矯正で痛みを感じるタイミングや痛みを感じてる原因、歯が雨後していることと痛みの関係について解説します。
インビザライン矯正の痛みに耐えられない方や痛みに対して不安を感じている方はぜひ参考にしてください。
インビザライン矯正で痛いと感じるのは動いている証拠
インビザライン矯正で痛いと感じるのは動いている証拠です。
では、なぜ痛みがあると歯が動いている証拠となるのかを解説します。
インビザラインで歯が動くと痛いのはなぜか?
インビザラインで歯を動かそうとするとどうしても痛みを感じやすくなってしまいます。
なぜなら、そもそも歯を動かすには歯を支えている根元の歯槽骨という骨ごと動かしていく必要があるからです。
骨に力を加えていくため、痛みを感じやすく、また近くに神経もある関係から歯を動かそうとすると痛みが発生しやすいです。
関連記事:インビザラインが痛いからやめたい|対処法と途中でやめるリスク
インビザライン矯正の痛みを感じるタイミング
インビザライン矯正で痛みを感じるタイミングは大きく2つあります。
どういうタイミングに痛みを感じやすいか知っておくと心の準備ができるので、頭の片隅にでも残しておきましょう。
マウスピースを初めて装着したとき
マウスピースを初めて装着したときは特に痛みを感じやすいタイミングです。
これまで歯に負荷をかけたことがない人は、歯が痛みやすいです。
しかし、歯の痛みは1週間程度で軽減されていきます。
ただし、2週間以上痛みが続く場合は歯科医師に相談した方がいいでしょう。
マウスピースを交換したとき
マウスピースを交換した時も痛みが発生しやすいです。
マウスピースを交換するのは今のマウスピースで動かしたい場所まで動かせたので、新しい形のマウスピースを使い、さらに動かしてくためになります。
そのため、新しいマウスピースを活用することは、これまでとは違う角度からの負荷をかけることになるので痛みを感じやすくなるでしょう。
ただし、通常は、1週間程度で痛みに慣れていきます。
関連記事:インビザラインを外す時に痛いと感じる原因と対処法を紹介
インビザライン矯正の痛みは数日で落ち着く
インビザライン矯正の痛みは数日〜1週間で落ち着く場合が多いです。
矯正治療は矯正器具を交換したタイミングがもっと痛みが強く、徐々に歯が動き始めてからは痛みに慣れていきます。
一般的に個人差はあるものの、一週間程度経過すれば痛みは感じなくなりますが、人によっては2~3日で痛みが消えることもあることも認識しておきましょう。
歯の動き以外で痛いと感じる原因
歯の動き以外で、痛みを感じる原因は大きく4つあると考えられます。
痛みが酷い場合は以下の4つを確認してみましょう。
歯が強く圧迫されている
歯が強く圧迫されている場合、動いていなくても痛みを感じるケースがあります。
どうしても歯が強く圧迫されると歯を支えている歯槽骨という骨に負荷がかかり、神経にも負荷がかかってしまうので、痛みが発生しやすいです。
適切な負荷であれば数日で痛みが消えるのですが、数日経過しても痛みが消えなかったり、痛みが痛すぎる場合は強く圧迫されている可能性があります。
またマウスピースの大きさと形が合っていない可能性もあるので、早めに歯科医師に相談しに行くと良いです。
マウスピースが口腔内の粘膜を傷つけている
マウスピースが口腔内の粘膜を傷つけている可能性もあります。
矯正器具を歯に装着していると口腔内の粘膜に当たってしまうケースがあります。
その場合、早急にマウスピースを調整してもらいましょう。
放置しておくと傷ついた粘膜から菌が侵入し炎症になる可能性もあるので、気を付けてください。
虫歯や歯周病になっている
虫歯や歯周病になっていると痛みの原因になります。
虫歯や歯周病は菌が侵入しているので、炎症を起こし、酷い場合は矯正治療を中断することがあります。
矯正治療中は歯のケアをしにくいことから、放置しておくと悪化するケースが多いです。
矯正治療中は、虫歯や歯周病には注意しましょう。
咀嚼による刺激を受けている
咀嚼による刺激も痛みとして感じる場合があります。
基本的に咀嚼では痛みを感じることは少ないのですが、虫歯や歯周病が悪化していて、歯を支えている歯槽骨まで炎症が及んでいる場合に咀嚼の刺激が痛く感じるでしょう。
インビザライン矯正で痛みがない場合も歯は動いている
インビザライン矯正で痛みがない場合であっても歯は動いています。
マウスピース矯正は痛みを感じにくいです。
特にワイヤー矯正と比較するとマウスピースの方がこまめに交換して歯を動かしていくので、痛みを感じにくいです。
歯が動くと必ずしも痛みが生じるわけではないということを認識しておきましょう。
まとめ
インビザライン矯正で痛みを感じている場合、大抵の場合は順調に歯が動いている証拠です。
しかし、インビザライン矯正中に、痛みが強くでてしまうケースもあります。
個人差はあるものの、痛みは3日〜1週間程度で引いていきます。
しかし、1週間以上経っても痛みがある場合や痛みに耐えられない場合はすぐに歯科医師に相談しにいきましょう。
歯のトラブルは早めに動かなければ手遅れになることが多いので、注意が必要です。
はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニック 院長 小西知恵
日本歯科大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学の摂食機能保存学を専攻。その後、東京都・埼玉県・大阪府の歯科医院に12年勤務し、2015年にはぴねす歯科石橋駅前クリニックに勤務。2020年7月、はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニックの院長に就任。