「インビザラインを長時間装着し続けるのは辛い」という方は多いのではないでしょうか?

インビザラインの効果を出すには1日22時間程度の装着が求められるものの、長時間の装着がストレスに感じて悩んでいませんか?

「どうにか22時間装着しなくても効果を出す工夫ってないの?」
「なぜ22時間なの?もう少し短い時間じゃダメなの?」
「インビザラインを外したりすることってダメなの?」

インビザラインは1日22時間から20時間程度は付ける必要があります。

長時間装着することにストレスを感じる人が多いため、さまざまな対処方法や工夫も多く存在しています。

そこで今回は以下のトピックについて解説します。

  • インビザラインの装着時間が短いとどうなる?
  • インビザラインを22時間装着するための対処方法
  • どうしてもインビザラインを22時間付けれない場合の対処方法
  • インビザラインの装着時間についてよくある質問

この記事はインビザラインの装着時間が短いことによる影響や22時間装着する工夫、長時間の装着に耐えられない場合の対処方法について解説します。

長時間インビザラインを装着することにストレスを感じている方はぜひ参考にしてください。

インビザラインの装着時間が短いとどうなる?

インビザラインの装着時間が短いと歯が予定していたとおりに矯正が進まなくなります。1日に歯が動く距離としては約0.03mmなので、1日程度つけ忘れたとしても影響はありません。

しかし、装着時間が短くなり、矯正が予定どおりに進まないと交換予定のマウスピースがフィットしなくなる可能性があります。さらに装着時間が短く、歯が予定より動いていない状態で次のマウスピースで治療をおこなうと余計に歯が動かなくなることが多いです。

このようにインビザラインの装着時間が短いと後々歯が動きにくくなったり、予定どおりに進まなくなるため、余計な時間とお金がかかります。

インビザラインを22時間装着するための対処方法

インビザラインを長時間装着するための工夫を7つ紹介します。少しでも長時間インビザラインを付けられるように何か一つでも参考にしてください。

スマホのアラームを活用する

スマホのアラームを上手に活用することで長時間装着しやすくなります。インビザラインでよくあるミスとして食事をした後、そのままつけ忘れて装着時間が減少するケースです。

このようなミスを防ぐために食事や入浴をする際にあらかじめ食事が終わる時間やお風呂からあがる時間を予想してアラームやリマインダーを設定しましょう。他にもインビザラインの交換時期をアラームで設定することもオススメです。

マウスウォッシュや歯磨きシートを携帯

マウスウォッシュや歯磨きシートを携帯しているとインビザラインを長時間装着しやすくなります。外出先で食事をした場合、虫歯や歯周病になる可能性から、基本的に再度インビザラインを装着するには歯磨きをしなくてはなりません。

しかし、手軽に歯磨きできるマウスウォッシュや歯磨きシートがあれば、虫歯のリスクを防げるだけでなく、インビザラインも気持ちよく装着できます。そのため、気軽に歯を綺麗にできるマウスウォッシュや歯磨きシートは携帯しておくと良いでしょう。

マウスピースは専用ケースに保管する

マウスピースは専用のケースに保管しておきましょう。何らかの理由によりマウスピースを外した際に少しの間だからと油断してテーブルの上や物置の上においてしまうと破損したり、汚れたりするリスクがあります。

もし破損したり、何かの間違いで捨てられたりしてしまった場合、矯正のための装着時間が少なくなります。そういったリスクをあらかじめ防ぐためにマウスピースを外したらすぐに専用のケースに入れることを徹底しましょう。

予備のマウスピースも持ち歩く

予備のマウスピースも常に携帯することをおすすめします。今装着しているマウスピースがいつ破損したり、簡単に取れない汚れがついたり、無くしてしまったりするかもしれません。

予想外のトラブルでも歯の矯正時間を確保するために、あらかじめ予備のマウスピースを持ち歩くと良いです。

食事の回数を増やさない

食事の回数をできるだけ増やさないこともインビザラインを長時間装着するためのポイントです。食事の度に毎回マウスピースを外して、歯を磨いて装着するといった一連の流れをおこなうと食事後のマウスピースのつけ忘れのリスクも高まります。

また食事の回数が増えればマウスピースの装着時間も当然減るので、できるだけ食事の回数を増やさないようにしましょう。

鎮痛剤を服用する

鎮痛剤を服用することも長期的にインビザラインを装着するためには必要です。長時間インビザラインを装着する生活を続けているとどうしても外したくなるほどの痛みを感じるタイミングが来る可能性があります。

鎮痛剤で痛みを和らげて、乗り切るようにしましょう。市販の鎮痛剤を使う際は担当の歯科医師に相談してから服用するようにするとよいです。

もしも鎮痛剤を服用しても痛みが治まらない場合はすぐに歯科医師に相談するようにしましょう。

マウスピースを付けるメリットを意識する

マウスピースを付けることによるメリットを意識することでも装着することが苦にならないでしょう。たとえば、マウスピースを付けることにより歯並びはもちろんのこと、間食をしなくなるケースがあります。

他にも虫歯にならなくなったり、突然の飲み会に行くこともなくなったというケースもあるため、こういった歯を綺麗にする以外のメリットも認識しておくと良いでしょう。

どうしてもインビザラインを22時間付けれない場合の対処方法

どうしてもインビザラインを22時間という長時間装着できない方は以下の5つの方法を試してみましょう。さまざまな対処法を知っておくと予期せぬ事態に陥った際に慌てなくて済むので、理解しておくと良いです。

20時間の装着時間を守る

どうしても1日22時間の装着が難しい方は、1日20時間の装着を目指しましょう。20時間であれば食後や入浴後に少しインビザラインを付けなくてもよい時間が生れるので、継続しやすいです。

しかし、週に何度も1日20時間すら装着しなくなると、治療の進行に影響が出るので20時間は下回らないように気を付けましょう。

マウスピースの交換時期を延ばす

装着時間が短くなってしまう日が続いてしまった場合は、マウスピースの交換時期を延ばすと良いです。基本的にマウスピースの1日の装着時間が守れない日が続けば、矯正予定がスケジュールどおりに進んでいないと考えます。

延長期間があらかじめどれくらいに設定されているのかを担当の歯科医師と綿密に話しておくと良いです。

マウスピースの装着を優先する

外出先で食後に歯磨きができずにマウスピースが付けられないといった状況が発生した場合、迷わずマウスピースを装着しましょう。

歯磨きをしなかったことによる虫歯や歯周病のリスクと歯列矯正が上手に進まないリスクであれば、前者の方が後々歯磨きをすれば解決するので許容できる問題です。どうしても歯列矯正は時間がかかってしまうので基本的に優先した判断をしましょう。

他の矯正方法を検討する

どうしても装着が億劫に感じているなら他の矯正方法を検討するのも1つの方法です。良くも悪くもインビザラインは自分で取り外しが可能なので、自己管理が苦手な方には向いていない方法でしょう。

ワイヤー矯正であれば常に装着していて、自分では取り外せないので自己管理や継続するのが苦手な方にはおすすめです。

歯科医師に相談する

どうしても長時間のインビザラインの装着ができない場合は歯科医師に相談しましょう。長時間の装着ができない理由にもよりますが、今回紹介した対策以外のさまざまな対策を講じてくれます。

次の対策や方法をおこなうためにもどういった原因で今のインビザラインが付けにくいのかを明確にしておきましょう。

インビザラインの装着時間についてよくある質問

インビザラインの装着時間についてよくある質問を4つまとめました。事前に気になるポイントを中心にまとめたので、あらかじめ確認しておきましょう。

1日つけ忘れても大丈夫でしょうか?

インビザラインを1日つけ忘れても歯列矯正に大きな影響が出るわけではありません。しかし、つけ忘れた期間を埋め合わせるようにマウスピースの交換時期を伸ばしたほうがいいでしょう。

マウスピースを新しいものに交換した直後や食後などは特に注意して過ごすと良いです。さらに詳しく1日つけ忘れた際の影響を知りたい方は以下のURLを参照してみてください。

関連記事:インビザラインを1日つけ忘れたときの影響

食べ歩きしたいのですが大丈夫でしょうか?

食べ歩きをする際は必ずマウスピースを外しましょう。現実的に食べて、歯を磨いて、装着するを食べ歩きしながら繰り返すことは難しいです。

どうしても食べ歩きをしたい場合はマウスピースを外してから食べ歩くと良いです。インビザラインのマウスピースは比較的柔らかい素材で作られているため、装着しながら食べることは絶対に避けましょう。

インビザライン中の食べ歩きについてさらに詳しく情報を集めたい方はぜひ以下のURLを参考にしてください。

関連記事:インビザライン矯正中の食べ歩きについて詳しく解説

インビザラインを付けたまま食事をしても大丈夫でしょうか?

インビザラインを装着したままの食事は控えてください。他の矯正器具に比べてインビザラインのマウスピースは柔らかい素材で作られているため、装着したまま食事をすると壊れるリスクが高まります。

食事の際はインビザラインを外すように注意しましょう。インビザラインを付けたまま食事をした場合のリスクや食前にマウスピースを外す工夫について知りたい方は以下のURLを参考にしてください。

関連記事:インビザラインをつけたまま食事しても大丈夫?注意点まとめ

痛いときは外してもいい?

どうしても我慢できないほどの痛みの場合はすぐに外して歯科医院に行きましょう。基本的にインビザラインは柔らかい素材であるため、装着できなくなるような強い痛みを感じることはほとんどありません。

そのため、我慢できなくなるほどの痛みがある場合は他の原因が考えられるので、すぐに担当の歯科医師に診てもらいましょう。インビザライン矯正中に痛みを感じる原因について詳しく知りたい方は以下のURLを参考にしてください。

関連記事:インビザラインは痛い?痛みの原因と対処法について

まとめ

インビザラインで歯列矯正をする場合は1日22時間、最低でも20時間の装着を心がけましょう。

基本的に長時間装着していることが最も効果が高いので、今回紹介した工夫を参考にして少しでも長く装着するように心がけると良いです。

ただし、装着していて歯に痛みを覚えてきだしたらすぐに担当の歯科医師に相談しましょう。

はぴねす歯科院長 小西知恵
コラム監修者

はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニック 院長 小西知恵

日本歯科大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学の摂食機能保存学を専攻。その後、東京都・埼玉県・大阪府の歯科医院に12年勤務し、2015年にはぴねす歯科石橋駅前クリニックに勤務。2020年7月、はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニックの院長に就任。

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