「インビザライン矯正中、マウスピースはつけたまま食事していいの?」
「お菓子ぐらいなら食べてもいい?」

インビザライン矯正中の食事については、いろんな意見がありどの情報を信じていいのかわかりませんよね。

今回はインビザライン矯正中の食事の注意点や具体的な理由についてお伝えしていきます。

この記事を読むことで、正しい食事方法を理解することができます。

インビザライン矯正を始めたばかりの方は、是非最後までご覧ください。

インビザラインを装着したまま食事しても良い?

インビザライン矯正中、食事をする際は必ずマウスピースを外してください。

「かかりつけの歯医者に歯磨きの時だけ外すと言われた、、」という方がたまにいらっしゃるのですが、つけたまま食べるのはNGです。

なぜつけたまま食事してはいけないのか、具体的な理由を見ていきましょう。

理由①虫歯の原因になる

第一に虫歯や歯周病のリスクを高めてしまうことが挙げられます。

マウスピースを装着したまま食事をすると、歯とマウスピースの隙間に食べカスが入り、歯垢を作る原因になります。

この歯垢が溜まると虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。

健康な歯の状態で矯正治療を終えるためにも、食事の時はマウスピースを外してください。

関連記事:インビザラインは虫歯になりやすい?虫歯治療と矯正治療はどっちが優先?

理由②着色の原因になる

マウスピースを装着したままの食事は、マウスピースの黄ばみの原因になります。

特にカレーライスやトマトソースなどは色素が強く着色しやすいです。

たとえ外して食べたとしても食後すぐつけたら黄ばんでしまったなんてことも。

色の濃い食べ物は、マウスピースに直接触れないように注意しましょう。

理由③破損の恐れがある

人間の噛む力はおおよそその人の体重ほどだと言われています。

一方でマウスピースは厚さ0.5㎜と非常に薄いです。

装着したまま食事をして強い力が加わると、マウスピースが変形、または破損してしまう恐れがあります。

インビザラインは緻密なシミュレーションに基づき作成されているため、ほんの少しの破損でも治療計画に狂いが生じてしまう可能性があります。

治療スケジュールの見直しが必要になると余計な時間とお金がかかってしまうので、マウスピースは丁寧に扱いましょう。

インビザライン矯正中の食事制限は?

インビザライン矯正中は、マウスピースを外せば、基本的に食べてはいけないものはありません。

通常通りの食生活が送れることはインビザライン矯正のメリットでもあります。

ただしこちらは”マウスピースを外した場合”に限られるので、食事の前に取り外すようにしてください。

硬い食べ物には注意

食事制限は特別ないものの、矯正中は歯が動いている状態のため、刺激が加わると痛みを感じる場合があります。

特にマウスピースを交換して間もない時期などは痛みが出やすくなるため、お煎餅やステーキ、フランスパンのような硬い食べ物はなるべく避けましょう。

食後は必ず歯磨きを

食事が終わったら、再度マウスピースを装着する前に必ず歯磨きをすることを徹底してください。

歯磨きをせずにつけると、マウスピースと歯の間で細菌が繁殖し虫歯の原因になります。

また、カレーのようにたとえ食べるときに外していても間接的に着色してしまうこともあります。

はじめのうちは面倒に感じるかもしれませんが、習慣化してくればむしろ歯磨きをせずにマウスピースを装着することに違和感を感じると思います。

どうしてもできない場合は、マウスウォッシュなどで口内を清潔にしてからマウスピースをつけ、時間があるときにしっかりと歯磨きをするようにしてください。

外食時の注意点

矯正中も外食をする機会は多くあると思います。

家とは違う状況だからこそ、注意が必要です。

人前で外さない

外食時でも食事の前にはどこかのタイミングでマウスピースを外す必要があります。

ただし着脱を人前で行うと不快な思いをさせてしまう場合があります。

マウスピースは事前にお手洗いで外してくるなど、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。

専用のケースにしまう

外したマウスピースは、必ず専用のケースにしまいます。

よくやってしまいがちなのが、飲食店で取り外したマウスピースを紙ナプキンに包んで置いておき、そのまま忘れてゴミとして捨ててしまうことです。

マウスピースを紛失した場合作り直しは可能ですが、その分矯正期間が長引いたり余計に費用がかかったりしてしまいます。

「外したらケースへ」を習慣化させましょう。

どうしても外せないときは

「客先で茶菓子を出された」「目上の方と同席する場で外すタイミングを失った」などやむを得ない状況もあるかと思います。

その場合はそのまま飲食することも仕方ないですが、できるだけ早く外して洗浄するようにしてください。

また、コーヒーや紅茶を出された場合はお砂糖は入れない、など虫歯のリスクは最低限避けましょう。

関連記事:インビザライン矯正中の食べ歩きについて

よくある質問

ガムは噛んでも大丈夫?

マウスピースを装着時はガムやキャラメルなど粘着質なものを食べないでください。

マウスピースを外した状態であれば問題ありません。

ただし、ガムを噛むとその間はマウスピースを装着できないため、インビザライン矯正中は長時間ガムを噛むことはおすすめできません。

1日20時間以上の装着時間は守った上で食べるようにしてください。

インビザライン交換の前日であればつけたまま食事してもいい?

交換前日であってもマウスピースは外して食事するようにしてください。

前述したように、マウスピースを外す理由としては着色だけでなく破損防止も含まれます。

万が一新しいマウスピースを紛失・破損した場合、一つ前のマウスピースを一時的に使用していただくことがあるため、交換間際であってもこれまでと同じように丁寧に扱うようにしましょう。

まとめ

インビザライン矯正中の食事は必ずマウスピースを外してからにしましょう。

何かと制限が多いように感じますが、マウスピースを取り外しさえすればこれまで通りの食事を楽しむことができます。

マウスピースの着脱も慣れれば数秒でできるようになります。

 

当院でもインビザライン矯正を行っています。

興味のある方は是非一度ご相談ください。

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はぴねす歯科院長 小西知恵
コラム監修者

はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニック 院長 小西知恵

日本歯科大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学の摂食機能保存学を専攻。その後、東京都・埼玉県・大阪府の歯科医院に12年勤務し、2015年にはぴねす歯科石橋駅前クリニックに勤務。2020年7月、はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニックの院長に就任。