インビザライン治療中でも食べ歩きできるか、気になっていませんか?
「食後のケアは大変」
「マウスピースを外すために化粧室に行くのが億劫」
矯正をしている多くの人は食事をする時に気をつけていることがいくつもあります。
場面がお店から食べ歩きになると注意すべき点が増えます。
そこで本記事では、
「インビザライン矯正中の方でも自由に食べ歩きを楽しんで貰いたい!」
というコンセプトで作成しています。
・食べ歩きをする前に覚えておくべき2つのポイント
・インビザライン矯正中の食べ歩きで避けた方が良い3つの食べ物
・インビザライン矯正中の食べ歩きで避けた方が良い3つの飲み物
・食べ歩きをする時の4つの注意点
これらを1つ1つ丁寧に解説しています。
この記事を読むことでインビザライン矯正中でも自由に食べ歩きを楽しめる方法がわかります。
「インビザライン矯正中でも、普段通りに食べ歩きを楽しみたい!」
「友達と一緒に自由に食べ歩きをしてみたい!」
これらに当てはまる方はこの記事を参考にしていただけると幸いです。
インビザライン矯正中に食べ歩きはできるの?
インビザライン矯正中に食べ歩きをすることは可能です。
しかし、食べ歩きする際に注意すべきポイントがいくつかあります。
・食べ歩きをする前に知っておくべきこと
・食べ歩きの時に避けた方が良い食べ物
・食べ歩きの時に避けた方が良い飲み物
・食べ歩きの時の注意点
これら4つを詳しく解説していきます。
食べ歩きをする前に覚えておくべき2つのポイント
インビザライン矯正中でも食べ歩きをすることは可能ですが、矯正をしている分気をつけるべきポイントがいくつかあります。
・人前での矯正器具の取り外し
・長時間矯正器具の装着が必要
この2つのポイントを事前に踏まえておくことで、旅行中や出先で食べ歩きをする際も、安心して食べ歩きが出来ます。
①人前での矯正器具の取り外し
人前で矯正器具を取り外す作業は、インビザライン矯正をしている誰もがネックだと思う作業の1つだと思います。
食事をしに行く場面では化粧室やレストルームがあるため、矯正器具を取り外しに行くことが出来ます。
しかし、食べ歩きとなるとそうはいきません。
食事ごとに矯正器具の着脱をする必要があります。
②長時間矯正器具を付けておかなければならない
インビザライン矯正では矯正器具を1日に20時間以上装着していく必要があります。
この装着時間を守らないと、矯正期間に差が生じて予定よりも長い期間矯正することになるからです。
その他にもこれらのような弊害が発生する可能性があります。
・噛み合わせが悪くなってしまう
・歯が後戻りをしてしまう
・歯茎が露出してしまう
食べ歩きをする時はマウスピースの存在を忘れてしまいがちですが、「1日20時間」という目安を常に心掛けることが大切になります。
この二つのポイントさえしっかり守れば、インビザライン矯正中でも食べ歩きが出来ます。
友達と食べ歩きを楽しむためにも、ルールを守って食事をしましょう。
インビザライン矯正中の食べ歩きで避けた方が良い3つの食べ物
インビザライン矯正中でもいくつかの食材に注意することで誰でも食べ歩きを楽しむことが出来ます。
紹介する食べ物をインビザライン矯正中に食べてしまうと後々の矯正に影響が出てしまうため、注意が必要です。
・硬い食べ物
・粘着性のある食べ物
・矯正器具に挟まりやすい食べ物
これらを詳しく説明していきます。
①硬い食べ物
硬い食べ物は噛むときに歯が痛む可能性があるため、インビザライン矯正中は避ける必要があります。
特に、インビザライン矯正の始めたては注意が必要です。歯が不安定な状態にあるため、痛みを感じやすい状態にあるからです。
・せんべいやクッキー系
・りんごや柿などの硬い果物
・氷やあめ(噛んではいけない!!)
・硬い肉
この他にも硬い食べ物は多く存在します。
これらの食材は小さくカットする、割るなど食べる際に工夫をすることで痛みを感じにくくなります。
②粘着性のある食べ物
粘着性のある食べ物もインビザライン矯正中の食べ歩きで避けた方が良い食材です。
粘着性の高い食べ物は歯に付着することが多いからです。
矯正器具にくっついて取れなくなることや、歯の表面に食べ物が付着することで虫歯や歯周病の原因にもなりかねません。
・ガムやキャラメルなどのお菓子
・お餅
・ドライフルーツ
この他にも粘着性の高い食べ物は多く存在します。
これらの食材を食べる際には矯正器具を外して、食後のケアをしっかりと行うことが大切になります。
③歯に挟まりやすい食べ物
歯に挟まりやすい食べ物もインビザライン矯正中の食べ歩きで避けた方が良い食材です。
歯に食材が挟まってしまうと矯正器具の変形の原因や、放っておくことで最悪の場合虫歯や歯周病になる恐れもあります。
・水菜やねぎなどの繊維質の野菜
・ポテトチップスなどのスナック菓子
・ごまや青のりなどの調味料
・お肉やお刺身などの主食になる食べ物
この他にも歯に挟まりやすい食べ物は多く存在します。
細かくして挟まらないようにするか、挟まった場合は水で流して挟まった状態をなくすことが大切になります。
インビザライン矯正中の食べ歩きで避けた方が良い3つの飲み物
インビザライン矯正中の食べ歩きは3つの飲み物を避けることで心置きなく楽しむことが出来ます。
以下の飲み物を飲んでしまうと、マウスピースの変形や破損、そして虫歯や歯周病にも繋がってしまいます。
・色素が濃い飲み物
・甘い飲み物
・熱い飲み物
これら3つを避けるべき理由と、その解決策について詳しく説明します。
①色素が濃い飲み物
色素が濃い飲み物は、インビザライン矯正中の食べ歩きの際に避けた方が良い飲み物です。
色素が濃いと、マウスピースに着色する恐れがあり、最悪の場合マウスピースを交換する羽目になってしまいます。
以下の飲み物が代表的です。
・お茶や紅茶系の飲み物
・コーヒー
・赤ワインなどのお酒
加糖でも無加糖でもできるだけ控えましょう。
②甘い飲み物
甘い飲み物も、インビザライン矯正中の食べ歩きで避けた方が良い飲み物です。
食べ歩き中は普段よりも口の中のケアが出来ない分、虫歯などの原因になる飲み物は避けなければならないからです。
・スポーツドリンクなどの清涼飲料水
・ジュース
・炭酸飲料
この中で特に注意しておいた方が良いのはスポーツドリンクなどの清涼飲料水です。
スポーツドリンクにはかなり多くの糖分が含まれています。
口のケアがあまり出来ない食べ歩き中に飲んでしまうと、虫歯になる可能性が高くなってしまうのです。
そのため、甘い飲み物は飲むことは極力控えて、代わりに水や炭酸水に変更することをおすすめします。
やむを得ず飲んでしまう場合は飲んだあとのケアを怠らないように注意しましょう。
③熱い飲み物
熱い飲み物も、インビザライン矯正中の食べ歩きの際に避けた方が良い飲み物です。
マウスピース装着時に熱い飲み物を飲むと、マウスピースを変形させてしまう可能性があるからです。
・白湯
・温かいお茶
・ホットコーヒー
これらはすべてマウスピースを変形させる恐れがあります。
そのため、熱い飲み物を飲む場合はマウスピースをあらかじめ外しておく必要があります。
マウスピースを外した際はマウスピースの管理も怠らないようにしましょう。
関連記事:インビザライン装着時飲めるのは水だけ?避けたい飲み物
食べ歩きをする時の4つの注意点
インビザライン矯正中に食べ歩きをする時には下の4つの注意点をしっかりと守ることが大切です。
そうすることで矯正治療のために我慢することなく、普段と変わらない食べ歩きを楽しむことが出来ます。
・マウスピースを装着したままの食事は控える
・食後にできる限り口腔のケアをする
・1日20時間以上のマウスピースの着用を心掛ける
・予備のマウスピースを常備しておく
これから、詳しく説明していきます。
①マウスピースを装着したままの食事は控える
インビザライン矯正中に食事をする時には絶対にマウスピースを外す必要があります。
なぜなら、マウスピースを装着したままの食事はマウスピースが摩耗・破損する可能性があるからです。
マウスピースを装着したまま食事をし続けてしまうと治療計画が狂ってしまい、最終的には取り返しのつかない状況になる可能性もあります。
また、マウスピースを装着したまま飲み物を飲むとマウスピースの変色や、変形の原因に繋がります。
食べ歩き中はつい楽しくなってマウスピースを外し忘れてしまうことや、面倒臭くなって外さないでおこうとする人もいるかも知れません。
しかし、自分の歯のことを考えると食事をするごとに外すことをお勧めします。
②食後にできる限り口腔のケアをする
食後にできる限り口腔のケアをすることはインビザライン矯正中の食べ歩きにおいてとても大切な事です。
食べ歩きは普段の食事に比べて口腔のケアが疎かになりがちだからです。
食後にはうがいや歯磨きと言った口腔ケアをすることがとても大切になります。
お店で食事をする場合は食後にお手洗いやレストルームで口腔ケアを行えるのですが、食べ歩きだとそうはいきません。
食べ歩きの場合はできる時にマウスウォッシュなどで口をケアして、帰宅後にしっかりと歯を磨くことをおすすめします。
虫歯や歯周病を未然に防ぐためにも、「食後に口腔のケア」を徹底することが大切です。
そうすることで後々の治療計画がスムーズに進行していきます。
関連記事:インビザラインは虫歯になりやすい?虫歯治療と矯正治療はどっちが優先?
③1日20時間以上のマウスピースの着用を心掛ける
1日20時間以上のマウスピースの着用は常に心掛ける必要があります。
これは食べ歩きをする・しないに関わらず必ず守らなければいけないことなのですが、食べ歩きの時はマウスピースの付け外しの回数が多いため、マウスピースの着用が普段よりも疎かになります。
マウスピースの着用がおろそかになると、結果的にインビザライン治療の進行に大きな影響を与えてしまうのです。
一日に必要なマウスピースの装着時間である20時間を守らないと、噛み合わせが悪化したり、歯が後戻りするなどで治療計画にズレが生じてしまいます。
20時間をしっかりと守るためにも、「食事の時はマウスピースを外す、食事以外の時はつけておく」というのを徹底することが大切です。
④予備のマウスピースの常備しておく
食べ歩きをする時は1ステージ前や1ステージ先のマウスピースを持ち歩くことが大切です。
インビザライン矯正中に食べ歩きをする時はマウスピースをつけ外しする回数が多いため、マウスピースを紛失してしまう可能性が高いからです。
そこで、紛失した時のことを考慮してあらかじめ予備のマウスピースを持ち歩くことが重要になります。
この時に大切なのはマウスピースの保管についてです。予備を持っているからといって使用しているマウスピースを適当に扱うのは本末転倒です。間違ってもマウスピースをポケットに閉まったり、ケースに入れないままカバンなどには入れないでください。
使用しているマウスピースを丁寧に扱うことを最優先することが大切です。
関連記事:インビザラインは痩せる?ダイエット効果について解説
まとめ
インビザライン矯正中でもいくつかの注意点を守ることで食べ歩きを楽しむことが出来ます。
インビザライン矯正中に食べ歩きをする際は下記のことに気を付けましょう。
・人前での矯正器具の付け外し
・矯正器具の長時間着用
・マウスピースを装着したままの食事を控える
・食後の口腔のケア
・予備のマウスピースの常備
他にも、食べ歩き中に避けなければならない食べ物・飲み物について紹介しました。
避けた方が良い食べ物
・硬い食べ物
・粘着性のある食べ物
・矯正器具に挟まりやすい食べ物
避けた方が良い飲み物
・色素が濃い飲み物
・甘い飲み物
・熱い飲み物
インビザライン矯正をしていても食べ歩きをすることは可能です。
これらすべてを理解したうえで、インビザライン矯正中の食べ歩きを楽しんで頂けると幸いです!
はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニック 院長 小西知恵
日本歯科大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学の摂食機能保存学を専攻。その後、東京都・埼玉県・大阪府の歯科医院に12年勤務し、2015年にはぴねす歯科石橋駅前クリニックに勤務。2020年7月、はぴねす歯科川西能勢口駅前クリニックの院長に就任。