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インビザラインを始めた矢先、「 マウスピースと歯の間に隙間がある」と不安になったことはありませんか?
一生懸命チューイーを噛んでもなかなかフィットせず、「このまま続けても本当に歯は動くの?」「もしかして失敗してしまうのでは?」と、焦りや心配が募っている方もいるのではないでしょうか?
インビザラインの浮きを放置してしまうと、計画通りに歯が動かず、治療期間が延びたり、最悪の場合はマウスピースの作り直しが必要になったりするリスクがあります。しかし、すべての浮きが危険なわけではなく、許容範囲内のケースも存在します。
本記事では、インビザラインが浮く原因と自分でできる正しい対処法を解説します。
すぐに歯科医院へ行くべき危険な浮き、様子を見ても良い許容範囲の見極めかたもご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
インビザラインとは?
インビザラインとは、透明なマウスピースを使って歯並びを治す矯正治療の方法です。マウスピースを1~2週間ごとに新しいものに交換しながら、少しずつ歯を動かしていきます。
ワイヤーを使った矯正とは違い、装置が透明なため装着していても目立ちにくいのがインビザラインの特徴です。食事や歯磨きの時には自分で取り外せるため、いつも通りに生活が送れます。
インビザラインは治療を始める前に、3Dシミュレーションで歯がどのように動くのかを映像で確認できるのも安心できる点です。
インビザラインが浮く原因
インビザラインが浮く原因は、以下の6つです。
- マウスピースの装着時間が不足している
- チューイーを使用していない
- マウスピースの交換直後でまだ歯に馴染んでいない
- 歯の動きがシミュレーションとズレている
- マウスピース自体が変形・破損している
- アタッチメントが外れている・ゴムかけが正しくできていない
1つずつご紹介します。
マウスピースの装着時間が不足している
インビザラインが浮くのは、マウスピースの装着時間が足りていないのが原因です。
インビザラインの装着時間は、1日20時間~22時間以上が条件です。装着時間を守れないと、計画通りに歯が動かないため、次の段階のマウスピースが歯の形と合わなくなります。
装着時間が短い日が続くと、少しずつズレが蓄積し、マウスピースが浮いてしまうため、食事や歯磨き以外の時間は常に装着しましょう。
関連記事:インビザラインを1日つけ忘れたときの影響
チューイーを使用していない
チューイーを使用していないと、マウスピースが歯にしっかりはまらず浮く原因になります。
チューイーとは、マウスピースと歯を密着させるためのシリコン製のチューブ
です。
マウスピースを指で装着しただけでは、歯と装置の間に目に見えないわずかな隙間が生まれやすいため、チューイーを全体でしっかり噛み、マウスピースを歯に密着させましょう。毎日の装着時にチューイーを使用するのが、マウスピースの浮き防止につながります。
マウスピースの交換直後でまだ歯に馴染んでいない
新しいマウスピースに交換したばかりのタイミングでは、一時的に浮きを感じやすいです。
交換直後のマウスピースは、これから動かす先の歯の形にもとづいて作られているため、現在の歯並びと馴染んでいません。数日間装着を続けると、歯が新しい位置へ動いていき、浮きは自然に解消されます。
数日経っても浮きが改善しない場合は、歯科医院に相談しましょう。
関連記事:インビザラインの違和感に慣れるまでにどれくらいかかる?
歯の動きがシミュレーションとズレている
治療計画のシミュレーション通りに歯が動いていない場合、マウスピースが浮く原因になります。
決められた装着時間を守っていても、歯の動き方には個人差があります。予想よりも歯の根の抵抗が強かったり、無意識に舌で歯を押す癖などがあったりすると、計画と実際の動きにズレが生じやすいです。
治療計画と歯の動きのズレが出てくると、マウスピースが歯に合わなくなり、浮きが発生します。
マウスピース自体が変形・破損している
マウスピースの破損や変形も、マウスピースが浮く原因の1つです。マウスピースが破損・変形していると、正しく装着ができなくなります。
薄い樹脂でできているマウスピースは、取り外しの際に無理な力を加えたり、熱いお湯で洗浄したりすると変形します。また、装着したまま食事をしたり、歯ぎしりが強かったりすると破損する場合も。
変形や破損に気づいた場合は、自己判断で使い続けず、すぐに歯科医師へ連絡しましょう。
関連記事:インビザラインの洗浄方法|正しい洗い方や頻度を解説
アタッチメントが外れている・ゴムかけが正しくできていない
歯を動かすアタッチメント(補助装置)が外れたり、ゴムかけを怠ったりすると、浮きの原因になります。
アタッチメントとは、マウスピースの力を歯に正確に伝えるために歯の表面につける小さな突起のことです。アタッチメントが外れると、計画通りに力がかからず、特定の歯が動かなくなることがあります。
また、ゴムかけは噛み合わせを調整するのに必要な処置です。指示通りにおこなわないと、歯が予定通りに動かず浮いてきます。
インビザラインの浮きの許容範囲
以下で、インビザラインの浮きが許容範囲のケース2つと、要注意のケースを3つ解説します。
- 交換直後の2mm程度の浮き
- チューイーを噛むとしっかりフィットする場合
- 【要注意】チューイーを噛んでも明らかに歯と隙間がある
- 【要注意】マウスピースが「パカパカ」と簡単に外れてしまう
- 【要注意】交換から数日経過しても浮きが改善されない
それぞれ見ていきましょう。
交換直後の2mm程度の浮き
交換直後に見られる2mm程度のわずかな浮きは、問題ないケースがほとんどです。新しいマウスピースは、治療計画の次の段階の歯並びにもとづいて作られるため、交換直後の隙間は、歯がこれから移動するためのスペースといえます。
マウスピースを装着を続けると、通常2〜3日ほどで歯が動いてきて、隙間は自然となくなる可能性が高いです。交換したばかりの浮きは、歯が順調に動くための準備段階だと考えましょう。
チューイーを噛むとしっかりフィットする場合
チューイーを噛むとフィットする浮きは、マウスピースが奥までしっかりはまりきっていないのが原因です。
インビザラインは手で装着しただけでは、歯とマウスピースの間にわずかな隙間が残りやすいです。とくに奥歯や歯並びが複雑な部分は浮きやすい傾向にあります。
チューイーを噛んでフィットする感覚があるうちは、装着時に毎回しっかり噛みこむ習慣をつけ、歯と装置を密着させましょう。
【要注意】チューイーを噛んでも明らかに歯と隙間がある
チューイーをしっかり噛んでも隙間が埋まらない状態は、歯が計画通りに動いていない可能性を示しています。主な原因は、1日の装着時間が足りていないことです。装着時間が不足すると、歯が予定の位置まで動かないため、次のマウスピースとのズレが出てしまい、浮きとして現れます。
また、チューイーをしっかり噛んでも隙間が埋まらない原因が、マウスピース自体の変形や、アタッチメントが外れている場合もあるため、早めに歯科医師に相談してください。
【要注意】マウスピースが「パカパカ」と簡単に外れてしまう
マウスピースがパカパカ浮いて簡単に外れるのは、装置が歯にしっかり固定されていないサインです。この状態が起きる場合、装着時間が不足している、または食事のたびの着脱回数が多すぎてマウスピース自体が緩んでしまった可能性が疑われます。
ほかにも、歯の高さが低かったり、アタッチメントが取れたりして固定源を失っている場合もあります。
マウスピースが簡単に外れる状態では矯正力が正しくかからないため、早急に歯科医院へ連絡しましょう。
【要注意】交換から数日経過しても浮きが改善されない
交換から3日〜1週間が経過しても浮きが改善されない場合、治療計画と実際の歯の動きにズレが生じている場合があります。
通常、交換直後の浮きは2〜3日ほどで歯が移動してきて解消されます。それが解消されないのは、何らかの原因で歯の移動が治療計画と遅れているのが原因です。
ズレを放置したまま次のステップに進むと、ズレはさらに大きくなり、最終的にマウスピースが入らなくなるリスクがあります。すぐに通っている歯科医院に指示を仰ぎましょう。
インビザラインの浮きを放置するリスク
インビザラインの浮きを放置するリスクは、以下の5つです。
- 治療期間が長引く
- マウスピースが変形・破損する原因になる
- リファインメント(アライナーの追加・再作成)が必要になる
- 浮いた隙間に汚れが溜まり虫歯や歯周病のリスクが上がる
- 浮いたフチで舌や頬の粘膜を傷つけてしまう
1つずつ解説します。
治療期間が長引く
インビザラインの浮きを放置すると、計画通りに歯が動かないため、治療期間が長引く場合があります。
マウスピースは、1枚あたり0.25mmのわずかな距離を、計算通りに動かすために設計されているため、浮きがある状態は、その計算と実際の歯の動きにズレが生じているサインです。
ズレを無視して次のマウスピースに進んでも、ズレはどんどん大きくなり、治療計画全体を見直す必要が出たり、予定していた期間よりも長く装置を装着しなくてはならなくなったりします。
マウスピースが変形・破損する原因になる
マウスピースが浮いたまま無理に装着しようとしたり、放置したりすると、変形や破損の原因になります。浮いている状態は、マウスピースと歯の形がしっかり合っていないサインです。
マウスピースが浮いている状態で、強い力でマウスピースを押し込んだり、無理に噛みしめたりすると、過度な負担がかかります。その結果、目には見えないヒビが入ったり、最悪の場合は割れてしまったりします。
変形や破損が起きた場合、そのマウスピースはもう使えなくなるため、マウスピースの作り直しが必要です。
リファインメント(アライナーの追加・再作成)が必要になる
浮きを放置して歯とマウスピースのズレが大きくなると、リファインメントという治療計画の修正が必要です。リファインメントとは、治療の途中で歯型をもう一度取り直し、新しいマウスピースを追加で作成する作業を指します。
浮きによって生じたズレは、手持ちのマウスピースでは修正できないため、再度口腔内をスキャンし、新しい治療計画をもとにアライナーを作り直さなければなりません。
リファインメントには追加の費用や時間がかかる場合が多く、患者さんの費用負担が増えてしまいます。
浮いた隙間に汚れが溜まり虫歯や歯周病のリスクが上がる
マウスピースと歯の間に浮いた隙間ができると、食べかすや唾液が溜まり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
インビザラインは歯全体をぴったりと覆うため、唾液による自浄作用が届きにくいです。浮いた隙間は、細菌が繁殖しやすい場所となり、虫歯や歯茎の炎症を引き起こす原因となります。
浮いたフチで舌や頬の粘膜を傷つけてしまう
マウスピースが浮くと、装置が正しい位置からズレて、舌や頬の内側の粘膜を傷つけるリスクがあります。
マウスピースは歯茎や粘膜に強く当たらないよう、滑らかに設計されていますが、浮きによって装置が不安定になると、話したり飲み込んだりする動きのたびに、硬いフチが粘膜に擦れてしまうのです。これが繰り返されると、口内炎ができたり、粘膜が赤く腫れたりする原因になります。
インビザラインが浮くときの対処法
インビザラインが浮くときの対処法は、以下の7つです。
- まずはチューイーをしっかり噛んでマウスピースを歯に密着させる
- 指や爪で無理やり押し込まずに正しく装着し直す
- マウスピース(アライナー)の装着時間を再度徹底する
- 自己判断で次に進めず担当の歯科医師にすぐに相談する
- 医師の指示のもと1つ前のマウスピースに戻す
- アタッチメントを付ける
- マウスピースが変形・破損していないか確認する
それぞれ見ていきましょう。
まずはチューイーをしっかり噛んでマウスピースを歯に密着させる
マウスピースが浮く感じがした場合、まずはチューイーと呼ばれるシリコン製のロールをしっかり噛むのが有効です。
チューイーを噛むと、マウスピースが歯全体に均等な力でしっかりと密着させられます。浮きやすい奥歯や、新しいマウスピースに交換した直後は、数分間集中的に噛むようにしましょう。
チューイーの使用を毎日の習慣にすると、浮きを予防し、歯を計画通りに動かす効果が期待できます。指で押すだけでは届かない圧力をかけるのがポイントです。
関連記事:インビザラインのチューイーとは?|使い方や目安時間について
指や爪で無理やり押し込まずに正しく装着し直す
マウスピースが浮いているとき、指や爪で無理やり押し込むのはやめてください。薄いマウスピースはデリケートなため、強い力がかかると変形したり、ヒビが入ったりする原因になります。
浮きが気になるときは、一度マウスピースを外し、鏡を見ながらゆっくり装着し直しましょう。前歯から奥歯に向かって、両手の指の腹を使い、均等な力で丁寧にはめ込むのが正しい方法です。
マウスピース(アライナー)の装着時間を再度徹底する
マウスピースが浮く際は、1日の装着時間が不足していないか見直してみましょう。
インビザラインでは1日20時間~22時間以上の装着が必要です。装着時間を守れていないと、歯の動くスピードが治療計画に追いつかず、次のマウスピースとのズレが生じます。
食事や歯磨きの時間以外は装着する基本ルールを、もう一度徹底できているか生活を見直してみましょう。
自己判断で次に進めず担当の歯科医師にすぐに相談する
マウスピースが浮く際は、自分の判断で次の新しいマウスピースに進まず、歯科医師の指示に従いましょう。歯が予定通りに動いていないのに無理に進めると、治療計画全体が大きくズレる恐れがあります。
チューイーを使ったり、装着時間を見直したりしても浮きが改善しない場合は、すぐに担当の歯科医師へご相談ください。歯科医師が浮きの原因を正確に診断し、どうすべきか適切な指示を出してくれます。
医師の指示のもと1つ前のマウスピースに戻す
歯科医師に相談した結果、1つ前に使っていたマウスピースに戻すよう指示される場合があります。
現在の歯並びが新しいマウスピースに適合するまで動けていないため、1つ前の段階に戻して歯の動きを追いつかせる必要があるのです。万が一のためにも、古いマウスピースは捨てずに保管しておきましょう。
1つ前のマウスピースに戻す方法は、歯科医師の診断と指示のもとでおこなってください。
アタッチメントを付ける
マウスピースの浮きを防ぐ専門的な対処法として、歯科医師が歯の表面にアタッチメントと呼ばれる突起物を付ける処置があります。アタッチメントは歯と同じ色をした小さな樹脂で、目立ちにくいのが特徴です。
アタッチメントは、マウスピースが歯にしっかり固定されるための取っ手のような役割を果たします。歯を回転させたり、大きく動かしたりする複雑な治療では、マウスピースだけだと浮きやすいため、計画通りに歯を動かすためには必要な処置です。
マウスピースの浮きが続く場合、アタッチメントの追加や調整が必要か歯科医師が判断します。まずは歯科医師へご相談ください。
マウスピースが変形・破損していないか確認する
マウスピースを一度外し、光にかざすなどしてヒビや歪みがないか、とくに浮いている部分を注意深くチェックしましょう。
マウスピース自体が変形したり、破損したりしていると、歯に正しくフィットせずに浮いてしまいます。マウスピースの変形や破損には、熱い飲み物を飲んだ、着脱時に無理な力を加えた、保管方法が悪かったなどが原因として考えられます。
マウスピースの変形や破損を見つけた場合は、すぐに使用を中止し、歯科医院に連絡して指示を仰いでください。
まとめ
インビザラインの浮きは、装着時間不足や計画通りに歯が動いていないのが原因です。インビザラインの浮きが2mm程度であれば、許容範囲とされることが多いですが、それ以上の隙間がある場合は歯科医師への相談が必要です。
インビザラインが浮いた状態を放置すると、歯に正しい力がかからず治療期間が延びるリスクがあります。違和感が続くときは早めに歯科医師へご相談ください。
当院の矯正治療では、患者様のお悩みを解決できるように、ご希望に合わせた治療プランをご案内します。阪急「川西能勢口駅」から徒歩3分と通塾や学校帰りにも通いやすい立地にあり、保護者の方への丁寧な説明も心がけておりますので、まずはお子様と一緒に無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。
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医療法人はぴねす 理事長 野澤修一
福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」、2022年11月に「尼崎駅前クリニック(兵庫県尼崎市)」を開院。現在は医療法人はぴねすの理事長として4医院を運営。
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